1996 Fiscal Year Annual Research Report
心筋G蛋白質β3サブユニットの細胞質内局在の意味と共役蛋白質の検索
Project/Area Number |
08877107
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
村上 猛 北海道大学, 医学部, 講師 (50271656)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浦沢 一史 北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (00280850)
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Keywords | 細胞質 / 心臓 / 三量体G蛋白質 / G蛋白質βサブユニット |
Research Abstract |
蛋白質精製によるβ3の同定 牛・豚の心臓の可溶性画分を調整し、β3に対する特異抗体によるウエスタンブロッティングにより、種々のカラムを用い精製した。精製蛋白質のアミノ酸分析をし、アミノ酸配列およびその脂質修飾を解明が進行中である。 PCRにより心臓cDNAライブラリーからのβ3様cDNAのクローニング PCR法による、心臓cDNAライブラリーの中から、β3様のヌクレオチドシークエンスを探しだすために、現在クローニングを行っている。いくつかクローニングされているが、今のところ意味のあるヌクレオチドシークエンかどうか不明である。 2ハイブリッド法によりβ3様蛋白質と相互作用するγサブユニットの同定 村上が解明したβ3様蛋白質のアミノ酸配列およびヌクレオチドシークエンスをもとにして、心臓に存在するβ3様蛋白質およびそれと相互作用するγサブユニットを同定するために、Gene Trapperという方法によりクローニングを行っている。 さらに、クローニングされたγサブユニットを培養細胞などに発現させ、その脂質修飾を分析し、β3が可溶性画分に存在する生化学的意義を検討するための準備を現在行っている。 また、2ハイブリッド法により、γ以外にβ3と相互作用する蛋白質を同定するためにConstructを作成して、β-galactosidase assayにより実験条件の設定を行っているところである。
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[Publications] 川口 秀明: "β受容体の脱感作機構" CARDIAC PRACTICE. 7・4. 27-29 (1996)
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[Publications] 尾崎 威文: "Giファミリーに共役し情報伝達に関わる未知の蛋白のクローニング" 心臓. (in press). (1997)
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[Publications] Hitoshi Okada: "Alteration of extracellular matrix in dilated cardiomyopathic hamster heart." Molecular and Cellular Biochemistry. 156. 9-15 (1996)
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[Publications] 川口 秀明: "不全心筋におけるG蛋白質の変化と脱感作機構" Japanese Circulation Journal. (in press). (1997)
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[Publications] 村上 猛: "内科学教科書" 文光堂 (in press), (1997)
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[Publications] 斎藤 泰史: "心筋の構造と代謝" 六法出版社 (in press), (1997)