1999 Fiscal Year Annual Research Report
ポーランドにおける歴史的都市および集落の景観変化と修景保存
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09041006
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
山本 茂 法政大学, 文学部, 教授 (70008704)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小口 高 東京大学, 空間情報科学研究センター, 助教授 (80221852)
田村 均 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (40201628)
斉藤 享治 埼玉大学, 教育学部, 教授 (60170495)
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Keywords | ポーランド / 歴史的都市 / 歴史景観 / 景観変化 / 修景保存 / 産業遺跡 / 観光産業 / 市場経済への移行 |
Research Abstract |
ポーランドにおける歴史的都市・集落の景観変化に関する研究課題を,次の3つの分担課題にわけてとりくんだ。それらは,(1)都市・集落立地の自然的基盤の分析,(2)都市・集落の歴史的景観の分析,(3)地域構造変化の分析である。 1 都市・集落の立地分析では,歴史的都市・集落のリストを作成し,成果をインターネツト上で公開した。またヴィスワ川とオドラ川の場合を比較しつつ,河川沿岸都市の土地条件を分析しその特性を明らかにした。GISを用いて歴史的景観の分布図を作成した。 2 歴史的景観の分析では,おもに旧市街広場の実態調査を中心に歴史的都市の景観構成要素の特質を解明し保存・修景のありかたについて提言した。 3 移行経済下における地域構造変化の分析では,社会経済システムの転換に伴って地域の構成要素の変化が進展しているが,国土の空間構造の基本的特徴はなお維持されていることを示した。 4 本研究を通して,移行経済下のポーランドにおける歴史的都市の景観変化に関する全体像を明確に把握することができた。 5 本研究の成果をふまえて,研究地域を中東欧3か国(ポーランド,チェコ,ハンガリー)に拡大し,本研究と同様の視点と調査手法によって研究したい(平成12年度科研費・基盤研究A・海外学術調査として申請中)。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 斉藤享治: "Lists of historical landscapes in Polish towns and villages"地理学研究報告(埼玉大学教育学部). 18号. 25-51 (1998)
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[Publications] 田村 均: "ポーランド歴史的都市の色彩景観"地理学研究報告(埼玉大学教育学部). 19号. 19-24 (1999)
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[Publications] 小口 高: "ポーランドにおける歴史的都市の分布と自然・人文環境"地理学研究報告(埼玉大学教育学部). 19号. 41-59 (1999)
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[Publications] Stanislaw Misztal: "Dcindustrialization of Warsaw and redcvelopment problems of derelict industrial areas"Munchener Geographische Hefte. 76号. 125-130 (1997)
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[Publications] Zbigniew Taylor: "Polish transport policy"Journal of Transport Geography. 6号. 227-236 (1998)
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[Publications] Jacek Wan: "Euroregions in Poland:An example of border cooperation"地理学研究報告(埼玉大学教育学部). 17号. 17-22 (1997)
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[Publications] 山本 茂: "今ひとたびの東欧"開成出版. 186 (1997)
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[Publications] 山本 茂: "たべる(『地球人の地理講座』第1巻)"大月書店. 165 (1999)