1997 Fiscal Year Annual Research Report
EUにおける言語文化政策と多文化国家ベルギーにおける異文化接触の実態調査
Project/Area Number |
09041047
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Section | Field Research |
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
伊藤 直哉 北海道大学, 言語文化部, 助教授 (60261228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
VANOVERBEKE ディミトリ 九州大学, 留学生センター, 助教授 (40284575)
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Keywords | EU / 言語文化政策 / 多文化国家 / ベルギー / 異文化接触 / 実態調査 |
Research Abstract |
本年度は、予備アンケートの作成と実施が行われた。予備アンケート調査は、本アンケート調査と同じ地域割合で行うことを前提とし、ベルギーの三言語地域(オランダ語地域、フランス語地域、二言語併用地域)、それぞれに対して、50部、40部、10部、総計100部行った。100部というのは、本アンケート調査の10分の1の部数である。また、同時に、本アンケート調査を行う場合の、アンケート配布協力者を確定することも今回の調査旅行の目的であった。幸いに、予備アンケートの回収と協力者の確定は無事に終わり、調査旅行の二つの目的を果たすことができた。帰国後、早々にアンケート調査の結果分析を始めた。その結果、予備アンケートに関して、以下のような問題点が浮き彫りになった。 1.被調査者の言語能力の判別が自己申告制であったため、客観的な言語能力を抽出できなかった。 2.被調査者のステレオタイプ抽出のために意味微分法を導入したが、設定した品質形容詞が細かすぎ、有効な弁別データが得られなかった。 3.被調査者の言語的背景に関し、引越や学校の選択による言語環境の経緯を問う項目が必要となった。 以上の項目が、本アンケートへ向けた反省点である。本アンケートでは以上の点を考慮し、再びアンケート用紙を作成し直し、万全を期したデータの収集に当たりたい。
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