1999 Fiscal Year Annual Research Report
外国人子女の社会・文化・教育的土壌に関する実証的調査研究
Project/Area Number |
09041084
|
Research Institution | TOKOHA GAKUEN UNIVERSITY |
Principal Investigator |
齋藤 諦淳 常葉学園大学, 学長 (10267841)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
望月 好徳 常葉学園大学, 教育学部, 助教授 (60288397)
鈴木 三平 常葉学園大学, 教育学部, 教授 (00105214)
川野辺 敏 常葉学園大学, 教育学部, 教授 (10000001)
星野 洋美 常葉学園大学, 教育学部, 助教授 (50267845)
吉田 直子 常葉学園大学, 教育学部, 助教授 (30191604)
|
Keywords | 外国人子女教育 / 異文化理解 / 国際理解教育 / ブラジル / 中国 / マレーシア / インドネシア / 日系ブラジル人 |
Research Abstract |
1.本研究の対象であるブラジル、中国、マレーシア、インドネシアの4ヶ国において、外国に在住する自国人子女の教育について、ブラジルのように自国人子女のために「ブラジル人学校」を設置したり、外国で受けた教育を自国での教育と同等のものとみなすなどの措置を講じている国がある一方で、中国のように外国の教育システムに従うことは当然のことと考え、帰国後のことは個々人が責任をもって解決すべきだとする国もある。 2.これら4ヶ国では、それぞれの国に在住する外国人子女の教育については、外国人に任せる、すなわちインターナショナルスクールや外国人学校に任せ、自国の学校に受け入れる場合でも、特別の措置は講じないというのが一般的である。 3.わが国に在住する外国人子女の教育は大きな課題であるが、ブラジルでの現地調査で明らかになったように、両親のみが渡日し残された子どもに様々な問題が生じているということも見落とすべきではない。 4.外国人子女およびその保護者の出身国・地域・来日の目的等はきわめて多様であり、その多様性を知ることが重要である。外国人子女をわが国の学校に受け入れる際には、外国人であることに特別な配慮をすることが必要な場合が多いが、外国人であることをことさら意識する必要がない場合もある。 5.多様な背景をもって来日している外国人子女それぞれの向上につながるような、また日本の子どもにとって国際理解に役立つような、教育の在り方が課題である。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 齋藤諦淳: "在日日系ブラジル人子弟の教育について"常葉学園大学研究紀要教育学部. 18. 21-39 (1998)
-
[Publications] 鈴木三平: "国際化社会としてのブラジルとその教育"常葉学園大学研究紀要教育学部. 18. 40-49 (1998)
-
[Publications] ジャンジーラ前山: ""日系出稼ぎ"の子供たちが抱える問題―パラナ州アサイ市での調査から"常葉学園大学研究紀要教育学部. 18. 50-62 (1998)
-
[Publications] 川野辺敏: "中国人子女教育をどう考えるか"常葉学園大学研究紀要教育学部. 18. 73-92 (1998)
-
[Publications] 望月好徳: "マレーシア人子女教育をどう考えるか"常葉学園大学研究紀要教育学部. 19. 3-9 (1999)
-
[Publications] 吉田直子: "インドネシア人子女教育をどう考えるか"常葉学園大学研究紀要教育学部. 19. 11-34 (1999)