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1997 Fiscal Year Annual Research Report

東アジアのヒト上科の起源と進化

Research Project

Project/Area Number 09041161
Research Category

Grant-in-Aid for international Scientific Research

SectionField Research
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

茂原 信生  京都大学, 霊長類研究所, 教授 (20049208)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 潘 悦容  中国科学院古脊椎動物及古人類学研究所, 副研究員
三枝 春生  兵庫県立姫路工業大学, 助手 (70254456)
國松 豊  京都大学, 霊長類研究所, 助手 (80243111)
高井 正成  京都大学, 霊長類研究所, 助手 (90252535)
瀬戸口 烈司  京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20109086)
Keywordsヒト上科 / 進化 / Lufengpithecus / 後期中新世 / 雲南省
Research Abstract

中華人民共和国南部に位置する雲南省の後期中新世の地層から発見されているヒト上科の化石標本の形態学的調査と、産出地域の地質に関する予備調査をおこなった。
雲南省の後期中新世のヒト上科化石は、禄豊・元謀・保山・開遠の4地点から発見されている。これら4地点の地層は微妙に時代が違うことがわかっている。今回、全ての地点を訪問し、それぞれの地域の地質年代に関して予備的に地質調査をおこなった。その結果、産出する脊椎動物化石相の比較から、開遠の地層が最も古く、つづいて禄豊・保山・元謀の順で時代が新しくなっていることが確認された。
また、こういった諸地域から発見されている化石標本は現在昆明市の文物考古研究所に保管されている。今年度は、こういったすでに発見されている化石標本の中からLufengpithecusを中心に計測と観察をおこない、現在そのデータを統計的に処理している。Lufengpithecusは上記の4地点全てからみつかっているが、その分類と系統的位置に関してはいまだ異論が多い。特に、開遠と保山の標本に関しては、これまで記載されていなかったいくつかの新標本を計測・観察する機会を得ることができた。こういった今年度の調査の結果をもとに、中国雲南省の後期中新世のホミノイドの進化に関する総説をとりまとめた。
また、中国雲南省のすぐ南に位置するタイ国北部の後期中新世のホニュウ類化石が発見されている地点で予備的な発掘調査をおこなった。残念ながら霊長類化石はまだ発見されていないが、産出する哺乳動物相から見て、ヒト上科化石が発見される可能性は強いと思われる。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 高井 正成 ほか: "東アジアにおけるホミノイドの進化" 霊長類研究. 14(印刷中).

  • [Publications] Yutaka Kunimatsu: "New species of Nyanzapithecus from Nachola,Northern Kenya" Anthropological Science. 105(2). 117-141 (1997)

  • [Publications] 三枝 春生 ほか: "哺乳動物群による元謀原人産出層の年代決定について" 後期新生代哺乳動物群と古環境の変遷史. 4. 4-13 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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