1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09041180
|
Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
井上 康二 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (80213156)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猿橋 康雄 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (40273403)
牛山 敏夫 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (10263055)
福田 眞輔 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20028559)
|
Keywords | paleopathology / ancient China / rheumatic diseases |
Research Abstract |
(1)1997年度調査対象 1997年11月8日-11月15日の期間に、中国河南省において以下の古人骨を調査した:賈湖遺跡(7000年前)約300体、商代商城(3500年前)千体、唐代商城(1100年前)33体。 (2)1997年度調査でみられたリウマチ性疾患 1)変性疾患 変形性関節症は各時代を通じて高頻度に認めた。特に脊椎の有病率は、現代人により高頻度に存在するものと思われる。その他、肘関節、膝関節の罹患も多かった。股関節、肩関節、手関節の罹患は比較的少なかった。 2炎症性疾患 1体(7000年前、高齢女性)に多発性関節炎を認めた。残存する骨が少なかったため確定診断は困難であるが、慢性関節リウマチが最も疑われる。また、膝の化膿性関節炎も1体に認めた。 3靭帯骨化症 靭帯骨化症も高頻度に存在した。しかし、今回の調査では、明らかな後縦靭帯骨化症を発見できなかった。 4)その他の疾患 骨折の頻度も高かった。その他、二分脊椎、頚肋、臼蓋形成不全などの先天性疾患を認めた。
|