1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09044074
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
國分 征 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (00011502)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野澤 悟徳 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (60212130)
BUCHERT S.C. 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (70293719)
上出 洋介 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (60113099)
小川 忠彦 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (60271607)
藤井 良一 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (00132712)
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Keywords | EISCAT / 磁気圏 / 電離圏 / 熱圏 / 中間圏 / 非干渉性散乱レーダー / 超高層大気 / オーロラ帯 |
Research Abstract |
本計画は、スカンジナヴィア北部とスヴァールバルに設置されている世界でも第一級のEISCATレーダーシステムを用いて、太陽風から磁気圏へのエネルギー流入過程、磁気圏から極域電離圏、超高層大気へのエネルギー流入・消費過程、対流圏・成層圏大気のダイナミクスの研究、太陽風の研究等を総合的かつ有機的に実施するものである。研究領域としては極域の電離圏・熱圏・中間圏の超高層大気を中心として低・中層大気、磁気圏・太陽風にまで及ぶ広い領域をカバーしている。特に、重点的に進めるべき研究課題として、極域電離圏における中性大気の運動の解明が挙げられる。 平成8年に日本はEISCATレーダー科学協会に正式加盟し、他の加盟国(英、独、仏、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド)と同様に、すべてのEISCATレーダーを用いて日本独自の実験研究を実施できることになった。平成9年度から百数十時間の観測時間が割り当てられ、日本の研究者による本格的な実験を開始した。 日本は正式加盟国として、継続的に科学協会の運営に参加するとともにレーダーシステムを用いた種々の実験を主体的に実施することにより本国際共同研究計画を積極的に推進し、上記の研究課題の解明を行っている。 EISCATレーダーを用いた極域電離圏・磁気圏の研究を有効に進めるために、(1)EISCATレーダー実験の観測モードの検討・プログラム開発、(2)EISCATレーダーによる特別実験の実施、(3)特別実験に呼応して、他の地上機器や衛星による観測の実施、などが挙げられる。特にEISCATレーダーを用いた実験プログラムの開発、生データ解析システムの構築、図形出力等ソフトウエアの整備が急務の課題として挙げられており、本年度は特に生データ解析システムの構築に進め、当研究所にて解析が可能になった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Fujii, Ryoichi: "Study on neutral wind contribution to the electrodynamics in the polar ionosphere using EISCAT CP-1 data" Journal of Geophysical Research. 103(in press). (1998)
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[Publications] Ogawa, Tadahiko: "Polar Cap Patches and Auroral Blobs Observed with Antarctic HF Radars:Preliminary Results" Proceedings of the NIPR Symposium on Upper Atmosphere Physics. 11(in press). (1998)
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[Publications] Ogawa, Tadahiko: "Height Comparison of Mialatitude E Region Field-Aligned Irregularities and Sporadic E Layer" Geophysical Reseach Letters. 25(in press). (1998)
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[Publications] Buchert, S.C.: "Field-aligned current distributions generated by a divergent Hall current" Geophysical Reseach Letters. 24. 297-300 (1997)
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[Publications] NOZAWA, Satonori: "Studies of E-region neutral wind in the auroral ionosphere using two long-run data" Journal of Geomagnetism and Geoelectricity. 49. 641-673 (1997)
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[Publications] NISHINO, Masanori: "Daytime Ionospheric Absorption Features in the Polar Cap Associated with Poleawrd Drifting F-region Plasma Patches" Earth,Planets and Space. 51(in press). (1998)