1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09044085
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
増原 宏 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60029551)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
VAN der Auwe ルーバンカトリック大学, 理学部, 教授
DE Schryver ルーバンカトリック大学, 理学部, 教授
笹木 敬司 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (00183822)
山本 正夫 奈良女子大学, 理学部, 教授 (80028159)
岩井 薫 奈良女子大学, 理学部, 助教授 (90127423)
|
Keywords | 分子内CT / 蛍光プローブ / レーザー分光 / 光圧化学 / 単一微粒子 / 集光レーザービーム / 顕微蛍光分光 / ポリN-イソプロピルアクリルアミド |
Research Abstract |
光プローブとして優れた性質を有するフェナントレン環とN,N-ジメチルアニリン環からなる分子内CT性分子を合成し、その光化学・光物理的性質を蛍光寿命、光音響スペクトル、過渡吸収の各測定・解析により明らかにした。この分子内CT蛍光プローブ分子を含むポリアクリルアミド系高分子化合物も合成し、熱、pH.添加イオン濃度などの刺激により誘起されるゾル・ゲル相転移の応答挙動のダイナミックスを、希薄溶液と濃厚溶液について種々のレーザー分光測定により解析した。ポリN-イソプロピルアクリルアミドの水溶液に顕微鏡下、集光レーザービームの光圧を外部刺激として相転移を誘起し、集合体形成による単一微粒子生長挙動を観察した。またその特徴を調べるとともに、ピコ秒顕微蛍光分光により形成された微粒子の内部構造を明らかにすることに成功した。光圧によるブロック重合高分子ミセルの微粒子形成過程とその内部構造の解析も合わせて行った。このようにレーザー光のもつ運動量の変化、すなわち光圧を駆使した新しい分子集合構造の形成を図る光圧化学ともいうべき新しい分野を開くことができた。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] M.Maus, W.Rettig, S.Depaemelaere, A.Onkelinx, F.C.De Schryver, and k.Iwai: "SolventOand conformation-dependent electron transfer interactions in flexible biaromatic compounds : the case of 9-(dimethylanilino)phenanthrene" Chem.Phys.Lett.292. 115-124 (1998)
-
[Publications] T.Gensch, J.Hofkens, J.van Stam, H.Faes, S.Crutz, K.Tsuda, R.Jerome, H.Masuhara, and F.C.De Schryver: "Transmission and Confocal Fluorescence Microscopy and Time-Resolved Fluorescence Spectroscopy Combined with a Laser Trip : Investigation of Optically Trapped Block Copolymer Micells" J.Phys.Chem.B. 102・43. 8440-8452 (1998)