1999 Fiscal Year Annual Research Report
日英周辺地域における地域社会発展と成人教育訓練の役割
Project/Area Number |
09045001
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
鈴木 敏正 北海道大学, 教育学部, 教授 (70093648)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 隆志 北海道大学, 教育学部, 助教授 (10190761)
木村 純 北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 助教授 (90153212)
椎名 恒 北海道大学, 教育学部, 助教授 (50281762)
大沼 義彦 北海道大学, 教育学部, 助教授 (70213808)
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Keywords | 先進国周辺 / 地域社会発展教育 / 社会的排除 / エンパワーメント / 社会的資本 / 社会的経済 / シティズンシップ / 大学成人教育 |
Research Abstract |
今年度の主要な研究課題は、それまでの研究活動の総括のための議論を展開するとともに、なお残されている課題について北アイルランドで追加調査をすることにあった。 まず総括のためにP.シャナハンを迎えて研究会議を開催し、理論的には社会的排除・社会的資本・対話的協同体主義・エンパワーメント・大学成人教育などの理論の検討、実践事例としては地域でのアウトリーチ・コースから大学院博士課程までを含むアルスター大学マギーカレッジの地域社会発展コース、およびヨーロッパ11大学の協同による地域社会発展担当者・活動家のための教育訓練プロジェクト(SOCTRATES)の分析を行い、とりまとめの方向と日程を確認した。また、より広い場での対話と討論のために6月4日、日本社会教育学会・日本教育社会学会東北・北海道集会のシンポジウム(「社会的排除の構造と教育実践の課題」)に、シャナハンが報告者、鈴木コーディネーターとして参加した。 これをふまえて、北アイルランド調査活動が10月31日から11月12日にわたって実施された。その主な目的は、1)アイルランド北西部の追加調査、2)比較としての南部国境地域調査、およびアイルランド共和国の動向調査、3)地域社会発展教育と大学の役割についての日本側からの提案と意見交換、4)最終ミーティングと報告書作成の打ち合わせ、である。なお、3)にかわって鈴木がアルスター大学でProfessoral Lecture(「地域社会発展と大学の役割」)をおこない、引き続いて地域社会教育・地域社会発展にかかわる研究者および実践者との交流・討論をおこなった。 以上の研究成果は、北海道大学高等教育機能開発総合センター『生涯学習研究年報』第7号に特集「社会的排除と『協同の教育学』」として報告される。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 鈴木敏正: "社会的排除から地域社会発展教育へ"生涯学習研究年報. 7. (2000)
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[Publications] トム ラベット: "革新的地域社会教育論―5つの実践モデル―"生涯学習研究年報. 7. (2000)
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[Publications] ピーター シャナハン: "エンパワーメントへの地域社会発展教育"生涯学習研究年報. 7. (2000)
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[Publications] 宮崎隆志: "パートナーシップの再編によるコミュニティ・ケアの構造変化"生涯学習研究年報. 7. (2000)
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[Publications] 大沼義彦: "周辺地域における内発的スポーツ"生涯学習研究年報. 7. (2000)
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[Publications] 木村 純: "地域づくり教育のための生涯学習と大学の役割"生涯学習研究年報. 7. (2000)