1999 Fiscal Year Annual Research Report
少子化・高齢化社会に対応する教育プログラムの研究開発
Project/Area Number |
09045010
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Research Institution | FUKUOKA UNIVERSITY OF EDUCATION |
Principal Investigator |
川向 秀武 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (90083211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木舩 憲幸 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (90034602)
照屋 博行 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (30036941)
田中 敏明 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (50036935)
杉村 智子 福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (90274399)
納富 恵子 福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (60228301)
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Keywords | 少子化 / 高齢化 |
Research Abstract |
前回の報告書「少子化時代における子どもの生活・文化・環境に関する日中間の比較分析研究」を受け,両国共に進行している少子化・高齢化に対する学生の意識の違い,また障害児を持つ保護者の意識と実態に焦点を合わせて,アンケート方式と聞き取り調査を実施した。その結果,ほぼ次のような課題が明らかになっている。 1)幼児教育に関わる点については,おもいやりやボランティア精神に関する項目や心と体の強さに関する項目などなど171項目にわたって比較したところ,全体として日本の幼児の通過率の高いもの17項目に対し,中国が高いものは105項目にわたっていた。日本では幼児の成長を具体的に評価する機会が少ないのに対し,中国では全体として統一した保育目標,方法が採用されており,客観的評価を行っている事情が反映されていた。 2)学生へのアンケートを明らかになったことは,日本の高齢化率が高い実態とともに,両親が高齢者になった時の対応を見ると,「どんなことがあっても援助したい」では中国が46.6ポイント高いこと,介護者を「自分」としている率で45.9ポイント高い傾向にある。少子化では,中国は「良い」・「国に発展に寄与している」と是認する傾向が高い。 3)障害児の保護者へのアンケートでは,日中ともに保護者の置かれた状況は厳しく,保護者の高齢化に対応した対策が切望されている。中国側のデータが少なく,ケーススタディとして分析をすることとした。
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