1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09045020
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Section | University-to-University Cooperative Research |
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
丹羽 健市 山形大学, 教育学部, 教授 (60030384)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
修 傳風 吉林師範学院, 副教授
揚 振東 吉林師範学院, 教授
長井 健二 山形大学, 教育学部, 助教授 (80115716)
大貫 義人 山形大学, 教育学部, 教授 (80107036)
浅井 武 山形大学, 教育学部, 助教授 (00167868)
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Keywords | 運動時の体温調節 / 脱水 / 熱中症 / 水分補給 |
Research Abstract |
我が国の夏場の気候は高温多湿で特徴づけられている。運動時の熱中症の発生には温度・湿度あるいは気流などの環境因子に加えて、運動の強度や時間、着衣条件、暑熱適応の状態、水分や塩分の補給あるいは建機状態など種々な要因の関与が考えられるが、環境因子の改善または環境因子の変化に対する処置を十分行うことにより運動時の熱中症の発生は予防できると考えられる。本研究は熱中症予防のための基礎資料を得るために、夏場における日本の運動場の環境温度の実態および環境温度と発汗量や飲水量などの関係について検討した。 その結果、WBGTについて測定した温度は北海道を除く他の地域では午前9時から熱中症発生の危険性が高い26℃以上の温度が出現することが認められた。練習時の発汗量は環境温度と相関関係が認められた。特に注意したいことは、1時間当たりの発汗量は最大で1lを越えることから、熱中症予防の観点では十分な水分補給が重要であることが示唆された。これらの研究結果をふまえ、吉林師範学院(中国)の教官と夏場における運動時の熱中症発生の予防について討論した。 中国・吉林師範学院、揚振東教授、修傳風副教授を招聘し、山形大学においてセミナーを開催した。 なお、揚振東教授には気功の理論と実戦について、修傳風副教授には健身作用と美育教育については発表をいただき、研究分担者のみならず専攻学生参加のもとに活発な討論がなされた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 丹羽 健市: "運動時体温調節反応に及ぼす飲料水の温度の影響" 日本運動生理学雑誌. 4・2. 99-104 (1997)
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[Publications] 丹羽 健市: "間欠的運動時の発汗反応・飲水量及び体温" 山形大学紀要・教育科学. 12・1. 89-96 (1998)
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[Publications] 浅井 武他: "バスケットボールのワンハンドジャンプショットにおけるスナップ動作の分析的研究" 山形大学紀要・教育科学. 12・1. 99-108 (1998)
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[Publications] 竹宮 隆・石河 利寛 編: "運動適応の科学" 杏林書院, 270 (1998)