1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09246104
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
大島 隆義 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00134651)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
住吉 孝行 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (30154628)
高橋 保 大阪市立大学, 理学部, 教授 (20047137)
宮林 謙吉 奈良女子大学, 理学部, 助手 (40273833)
野口 誠之 奈良女子大学, 理学部, 教授 (90093559)
鈴木 史郎 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (50089851)
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Keywords | B中間子 / CP対称性 / CKM マトリックス / タウレプトン / TOP検出器 / 粒子識別装置 |
Research Abstract |
(1) 実験開始に先立つデータ解析と物理成果抽出の準備、と(2)次期検出器アップグレードのための測定器開発研究を課題とし、以下のような進展をみた。 (1) B中間子の直接的CP非保存の解析研究とともに、完成したtrackingdetectorの性能評価を宇宙線データを用いて進め、データ解析の校正parametersを決定し、実験開始に控えている。一方、タウ・レプトン対生成の測定を通して、レプトンのT/CP不変性を0.001の高精度で検証できることを示した。標準理論を超える物理探索を可能とする。論文発表とともに国際会議TAU98(Spain)にて報告した。 (2) 次期粒子識別検出器としてDIRC,AerogelRICH,GasCerenkovを研究者で分担し追及している。特に、DIRC開発過程においてTime-Of-Propagation(TOP)情報を測定する有利さに気付き、斬新な新検出法であるTOPcounterを考案することに成功した。製作したTOPテストカウンターをKEK-PSにおいてビームテストし、基本的な稼働状況を測定した。現在解析中。photondetectorとしてはHamamatsuR5900U-00-L16を使用中。時間分解能を改良するために、Hamamatsuと協力しソケットを改良、分解能を30-40%更新する成果をあげた。また、磁場中で稼働する高効率なposition sensitive、かつsingle photon検出可能なdetectorとして、特注Fine-MeshMulti-anodePhoto-tube,APD読み出しHybridPhotonDetectorを製作し、特性テストを進めている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] T.Ohshima 他4名: "Examination of OF T/CP 1nvariance in the e^+e^-→e^+e^- Reaction." Prog.Theo.Phys.99. 413-421 (1998)
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[Publications] K.Fujimoto 他5名: "A Simple Wire-Tension Measurement System" Jpn.J.Appl.Phys.37. 2068-2069 (1998)
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[Publications] T.Ohshima: "Tau physics at BELLE,Proceedings of the Fifth Int.Workshop on tau Lepton Physics.14-17Sep.1998,Santander,SPAIN"