1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09301004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | National Research Institute for Cultural Properties, Tokyo |
Principal Investigator |
鶴田 武良 東京国立文化財研究所, 美術部, 美術部長 (60000460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 淳 東京国立文化財研究所, 美術部, 第二研究室長 (00163501)
島尾 新 東京国立文化財研究所, 美術部, 主任研究官 (80170926)
鈴木 廣之 東京国立文化財研究所, 情報資料部, 写真資料研究室長 (00132704)
中野 照男 東京国立文化財研究所, 美術部, 第一研究室長 (20124191)
米倉 迪夫 東京国立文化財研究所, 情報資料部, 文献資料研究室長 (70099927)
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Keywords | 美術史学 / 文化財 / 博覧会 / 展覧会 / 美術行政 / 美術教育 / アジア美術研究 / 日本美術史観 |
Research Abstract |
1.資料収集 北海道大学所蔵「京都日の出新聞」マイクロフィルムから、美術及び文化財関連記事を抜粋した。今年度は、明治18年〜25年分を終えた。また、゙The Ornamental Arts of Japan″(2巻、1882〜1885年、ロンドン)、ブリンクリー『日本風俗写真図絵』(将軍版、1897〜1901年、ボストン)、田島志一『浮世絵傑作集』(2巻、1906年、審美書院)等を購入し、明治期の内外の美術出版資料の収集に努めた。 2.データ化 明治期の博覧会・展覧会のうち、本研究所および国会図書館所蔵の目録類、計74資料(京都博覧会、観古美術会、パリ万博など)を入力した。また、次年度の研究に備えるため、地域別博覧会(京都、奈良、名古屋および和歌山)の現地調査を行った。 3.分析 平成9年12月3日〜5日の日程で、国際研究集会「今、日本の美術史学をふりかえる」を開催した(於東京国立近代美術館)。本科研分担者による分析テーマごとの発表は次のとおり。 a.美術行政・美術教育と美術史学 金子一夫「近代日本美術教育の出発と風景画」 北澤憲昭「日本美術史の枠組みについて」 高木博志「日本近代の文化財保護行政と美術史の成立」 b.日本におけるアジア美術研究 佐藤道信「世界観の再編と歴史観の再編」 岡田健「龍門石窟への道-岡倉天心と大村西崖」 井手誠之輔「〈境界〉美術のアイデンティティー請来仏画研究の立場から-」 c.美術史家の美術批評と創作 山梨絵美子「日本近代洋画におけるオリエンタリズム」 d.近代の言説と日本美術史観の形成 長岡龍作「〈仏像の語り方〉の境界」
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 鈴木廣之: "カレッジ・アート・アソシエーション第85回年次大会(報告と発表原稿「明治期における身体の再構築と『美術』の創設」要旨" 鹿島美術研究. 年報第14号別冊. 573-576 (1997)
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[Publications] 岡田健: "国宝指定と日本美術史-岡倉天心の時代-" 月刊文化財. 411. 29-33 (1997)
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[Publications] 佐藤道信: "フェノロサの古社寺調査と古美術保護" 月刊文化財. 411. 24-28 (1997)
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[Publications] 北澤憲昭: "美術と生活・美術と理念" 上越教育大学美術教育研究誌『美と育』. 3. 14-20 (1997)
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[Publications] 高木博志: "近代神苑論" 歴史評論. 573. 16-27 (1998)
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[Publications] 北澤憲昭: "東京大学創立百二十周年記念東京大学展カタログ『学問のアルケオロジー』" 東京大学, 523 (1997)
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[Publications] 高木博志: "近代天皇制の文化史的研究-天皇就任儀礼・年中行事・文化財-" 校倉書房, 400 (1997)