1997 Fiscal Year Annual Research Report
アジア・太平洋諸国の対外政策形成・実行過程の比較研究
Project/Area Number |
09302003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田中 明彦 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (30163497)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 泰裕 防衛大学校, 社会科学教室, 助教授
竹田 いさみ 獨協大学, 外国語学部, 教授 (50179636)
中川 昌郎 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (20175491)
伊豆見 元 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (00193376)
猪口 孝 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (30053698)
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Keywords | アジア太平洋諸国 / 政策決定 / 外交政策 / 対外政策 |
Research Abstract |
本年度は、主にアジア太平洋諸国の対外政策の決定と実行に関係する制度的検討、文献調査および各国の政策決定・実行過程について専門家からの聞き取りを行った。本年度特に重視した国(及び地域、国際レジーム)は、日本、中国、台湾、香港、韓国、北朝鮮、ベトナム、フィリピン、マレーシア、タイ、ASEANである。制度面の検討としては、ベトナム憲法の日本語訳を行ったほか、台湾における新憲法体制さらには韓国で進行中の省庁再編の動きなどを取り上げた。各国の政策決定・実行過程について専門家から聴取した聞き取りについては、了解のとれる範囲でインターネットのホームページ(http://www.ioc.u-tokyo,ac.ip)で公開していく方針である。以上の検討の結果、今後の検討課題として浮かび上がってきた点は、大統領制と議院内閣制および共産党体制の違い、政党のあり方の相違、インフォーマル・グループの重要性、官僚の養成・任用、決定におけるトップダウンがボトムアップかの違いなどである。興味深い観察としては、民主化した国々においても、政策決定の過程については、日本とかなり異なる点が見られることがあった。これが文化的背景によるものか、それとも議院内閣制などの制度要因なのかあるいは、ある種の「歴史の偶然」による作用なのかは今後の検討課題である。これまでのところの知見・疑問点などをさらに広く検討するため、本年度は、猪口がアメリカ、田中および伊豆見がフィリピン、田中がロシア、竹田がマレーシアおよびタイに出張し、研究成果についての国際会議あるいはワークショップで報告および議論をした。
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[Publications] 中川 昌郎: "〔台湾の動向〕国民党大会とパナマ運河国際会議" 東亜. 365. 63-78 (1997)
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[Publications] 猪口 孝: "種子島時堯からプラザ合意まで-日本政治の仕組みの変遷" 学士会館講演特集. 11. 104-114 (1997)
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[Publications] 中川 昌郎: "〔台湾の動向〕民進党勝利と東南アジア金融危機" 東亜. 367. 59-75 (1998)
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[Publications] 中川 昌郎: "〔台湾の動向〕アジア諸国との接近" 東亜. 369. 69-84 (1998)
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[Publications] 田中明彦: "安全保障" 読売新聞社, 382 (1997)
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[Publications] Takashi Inoguchi: "Japanese Politics Today:Beyond Karaoke Democracy?" Macmillan, 248 (1997)