1997 Fiscal Year Annual Research Report
金融危機下の地方銀行経営-地域開発史との関連において-
Project/Area Number |
09303002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石井 寛治 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (20012122)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 政則 麗沢大学, 国際経済学部, 教授 (10192600)
西村 はつ 湘南工科大学, 教授 (10298250)
斎藤 寿彦 千葉商科大学, 商経学部, 教授 (80049957)
伊藤 正直 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (70107499)
杉山 和雄 東洋英和女学院大学, 社会科学部, 教授 (70054301)
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Keywords | 金融危機 / 地方銀行 / 地域開発 / 銀行合同 / 銀行救済 / 不良債権 / 経営破綻 / 貸出調査 |
Research Abstract |
今年度は3年間の計画の初年度に当たるため、実証のために必要な銀行関連史料の収集に力を注ぐとともに、月例研究会の場において個別の研究成果の報告を受け、さらに、8月と12月に合宿研究会を開催して報告・討論を行い、研究全体の方向づけを図った。 すなわち、それぞれの担当課題ないし担当地域(旧植民地を含む)の地方銀行が地域開発の面で果たしていた日常的な経営実態と金融危機下における対応の実情を明らかにする上で必要な個別経営史料の探索と収集の調査を実施し、かなりの史料収集の実績を挙げることができた。 また、月例研究会においては、1997年5月に研究代表者の石井が1927年の金融恐慌の実態について報告したのを皮切りに、増田ビルブルローカーの波綻に関する〓見報告、山一証券破綻に関する伊藤(正)報告、銀行の貸出審査に関する斉藤報告などが行われ、8月の夏期合宿研究会では、百三十銀行の破綻に関する石井報告があったほか、参加者全員がそれぞれの担当課題についての調査の進行具合と暫定的な分析結果について報告し、12月の冬期合宿研究会では、信濃銀行の経営破綻に関する西村報告、太田清蔵を中心とする博多商人の企業活動に関する迎報告、日本銀行公刊・公開史料に関する佐藤報告があったほか、現下の地方銀行経営の深刻な実情についての全国地方銀行協会の関係者による特別報告がなされた。 こうした活発な調査活動と研究会活動を支えるためにはパソコンの新規購入が必要なことが分かったため、当初の予定になかった設備備品費の支出を若干行った。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 石井寛治: "百三十銀行と松本重太郎" (東京大学)『経済学論集』. 63-4. 2-36 (1998)
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[Publications] 伊藤正直: "日本版ビッグバンが学ぶべき金解禁の教訓" 週刊『エコノミスト97年10/28号』. 58-61 (1997)
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[Publications] 伊藤正直: "金融危機と金融革新〜「21世紀の地方銀行」論への前書き〜" 『地銀協月報』98年1月号. 451. 3-16 (1998)
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[Publications] 佐藤政則: "日銀支店と銀行合同-鹿児島興業銀行の設立を事例に-" 『地方金融史研究』. 28. 1-13 (1997)
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[Publications] 粕谷/誠: "創業期三井物産の営業活動-ロンドン支店を中心に-" 『経営史学』. 32-3. 1-24 (1997)
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[Publications] 吉田賢一: "金本位制度の自動調節作用について-物価水準と為替相場の需給理論的および労働価値説明的含意-" 『工学院大学共通過程研究論叢』. 35-1、35-2 (1997)
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[Publications] 1997: 49-62、41-61,