1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09306011
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Research Institution | INSTITUTE OF WOOD TECHNOLOGY, AKITA PREFECTURAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
小林 好紀 秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 教授 (00279506)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土居 修一 秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 教授 (20279508)
則元 京 京都大学, 木質科学研究所, 教授 (20027163)
佐々木 光 秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 教授 (50027158)
川井 安生 秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 助手 (80279512)
山内 秀文 秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 助手 (90279513)
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Keywords | 水中貯木 / 水中微生物 / 木材乾燥 / 水分透過性 |
Research Abstract |
平成9,10年度に設定した水中貯木処理および散水貯木処理したスギ実大丸太材について以下の項目を検討し、処理と乾燥性改善効果との関連を確認した。 (1)処理期間、処理条件と組織構造の変化との関連性 2年間の水中貯木処理及び散水貯木処理をしたスギ丸太材の微生物の消長、壁孔の変化などを観察し、処理期間と組織構造の変化との関連を考察した。その結果、水中微生物の心材へのアタックが弱く、辺材に比べて組織構造の変化が少ないなどが明らかになった。 (2)処理期間、処理条件と水分透過性及び乾燥性との関連性 水分透過性を遠心分離による自由水の離脱性から、処理丸太から製材した正角材を熱気乾燥した場合の乾燥速度から、処理による水分透過性改善効果および乾燥性改善効果を評価した結果、心材の改善効果が弱く、処理条件の整備が必要であると判断された。 (3)水中微生物のアタックによる材質変化の評価 処理したスギ実大丸太の機械的強度、色調の変化など、物性と貯木期間との関連を検討した結果、機械的強度には大きな変化は見られないが、辺材の変色が観察された。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Yoshinori Kobayashi: "Drying and anatomical characteristics of Sugi wood attacked by bacteria during pond storage"Journal of Wood Science. 44. 432-437 (1998)
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[Publications] Yoshinori Kobayashi et al: "Improvement of penetrability of Sugi wood by impregnation of bacteria using sap-flow method"Journal of Wood Science. 44. 482-485 (1998)
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[Publications] Shuich Doi et al: "Ponding of Sugi wood for improving the permeability-Ecosystem of microbes in log during ponding-"Proc. of ICEUPT '99. 101-108 (1999)
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[Publications] 太田章介ら: "乾燥性・注入性向上のための水中貯木(III)貯木に伴うスギ材の組織構造の変化と分離菌の固定"第49回 日本木材学会大会発表要旨集. 598 (1999)
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[Publications] 太田章介ら: "乾燥性・注入性向上のための水中貯木(IV)池水・滅菌池水・滅菌水を用いたスギ材の実験室的貯木"第49回 日本木材学会大会発表要旨集. 125 (1999)