1999 Fiscal Year Annual Research Report
CAD/CAMシステムを用いた新規修復技法の確立と臨床経過に関する研究
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09307044
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
井上 清 岡山大学, 歯学部, 教授 (60028727)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 喜郎 日本歯科大学, 新潟歯学部, 教授 (20060452)
河野 篤 鶴見大学, 歯学部, 教授 (00064345)
田上 順次 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (50171567)
宇野 滋 北海道大学, 歯学部・附属病院, 講師 (00168733)
岩久 正明 新潟大学, 歯学部, 教授 (70013927)
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Keywords | セレックインレー / セレイインレー / 色予測 / ラミネートベニア / セレック2 / レジンセメント / 歯面処理 / マイクロテンサイル |
Research Abstract |
(1)セレックインレーの臨床経過観察で,15例中の5例において対合歯摩耗が認められた。この対合歯摩耗は2年次まで進行が著しかったが,その後はさほど進行しなかった。(2)レーザー光を応用した三次元曲面形状計測装置を用いて研究用模型の計測を行ったところ,死角の存在が大きな問題となった。そこで,多方向からの分割計測法を応用し,この問題を解決した。(3)分光測色器を用い陶材の測色を行い,光学特性を考慮したより客観性のあるデータをもとにKubelk-Munk方程式を応用した予測式を用い色予測を行った。その結果,予測値の精度を高めるためには,必要な補正などについて検討しなければならないことが分かった。(4)CAD/CAMシステムGN-1を使用し,専用レジンブロックによるMODインレーを加工したところ,良好なインレーの適合を得ることができなかった。そこでスペーサーを使用し同様に加工を行い試適したところ,未調整のインレー体に比べ適合性が向上した。(5)2級インレー修復物の平均セメントの厚さは,セレック2群で53.8〜156.1μm,焼成群で43.4〜54.1μmであった。一方ラミネートベニア修復物では,セレック2群で71.3〜98.3μm,焼成群で43.4〜54.1μmであったが,セレック2で効率的にベニアを作製することは極めて困難であった。(6)セレイシステムとセレック2システムで作製したインレー修復物の3か月までの臨床経過を観察したところ,両群とも辺縁適合性は良好であった。(7)70%以上のフィラー配合デュアルキュアー型レジンセメントは,60%以下のものに比べ,有意に耐摩耗性を示した。高いフィラ-含有量による耐摩耗性の向上は,より広い間隙幅でより顕著であった。(8)種々の歯面処理法や合着材を用いて装着したセレックインレーの適合性および象牙質との接着強さについて検討したところ,合着材の重合収縮や温度変化による膨縮が適合性に大きく関与し,歯面処理法としては象牙細管の走向によって接着強さが変わらないシステムの選択が重要であることがmicrotensile法の応用により分かった。
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Research Products
(15 results)
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[Publications] 石川和之,福島正義,岩久正明: "歯科用CAD/CAMシステムによるセラミックインレーおよびラミネートベニア修復物の適合性"日本歯科保存学雑誌. 42(2). 361-367 (1999)
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[Publications] 最上清子,中里孝宏,礪波健一他4名: "CAD/CAM用コンポジットレジンブロックと接着性レジンセメントの接着強さ"日本歯科保存学雑誌. 42(5). 1028-1033 (1999)
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[Publications] 市村葉,大竹洋子,片山伊九右衛門,片山直: "ポーセレンブロックにおける厚みと色変化"歯科の色彩. 6. 49-54 (1999)
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[Publications] 古川浩司,稲井紀通,田上順次: "レジンセメントの接着操作方法が象牙質接着に及ぼす影響"日本歯科保存学雑誌. 42(5). 919-926 (1999)
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[Publications] 山口佐織里,橋本英子,中沖靖子他3名: "ハイブリッドセラミックス研磨面に及ぼす歯ブラシ摩耗の影響について"日本歯科保存学雑誌. 42(5). 937-942 (1999)
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[Publications] 井上清: "コンピュータ制御によるセラミック修復物の自動製作システム"岡山歯学会雑誌. 18(2). 295-306 (1999)
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[Publications] Yasuhiro Torii,Kousuke Itou,Toshiyuki Itota,Kazuhiro Hama,et al.: "Influence of Filler Content and Gap Dimension on Wear Resistance of Resin Composite Luting Cements around a CAD/CAM Ceramic Inlay Restoration."Dental Materials Journal. 18(4). 453-461 (1999)
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[Publications] 鳥井康弘,伊東孝介,糸田俊之他6名: "CAD/CAMセラミックインレーの臨床成績(第3報)6年経過観察"日本歯科保存学雑誌. 42(6). 1173-1183 (1999)
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[Publications] 岩瀬弘和,山本雄嗣,鮎澤重之,河野篤: "CAD/CAMシステムの研削加工性の検討-ダイヤモンド・ディスクの消耗について-"日本歯科保存学雑誌. 42(6). 1184-1188 (1999)
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[Publications] Shigeru Uno,Toru Tanaka,et al.: "Micro-tensile bond strength to dentin and cavity adaptation of Cerec 2 inlay restoration"American Journal of Dentistry. (in press).
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[Publications] Takahiro Nakazato,Hidekazu Takahashi,et al.: "Effect of Polishing on Cyclic Fatigue Strength of CAD/CAM Ceramics"Dental Materials Journal. 18(in press).
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[Publications] 飯田浩二,猪越重久,黒崎紀正: "Cerec2システムによるセラミックインレーの臨床評価"日本歯科保存学雑誌. 43(発表予定).
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[Publications] 飯田浩二,猪越重久,黒崎紀正: "Cerec2システムによるMODインレーの適合性"日本歯科保存学雑誌. 42(発表予定).
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[Publications] 山口龍司,関 秀明,岩嶋秀明,加藤喜郎: "マシーナブルセラミックインレーの窩洞適合性に関する研究"日本歯科保存学雑誌. 43(2)(発表予定).
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[Publications] 山口龍司,関 秀明,岩嶋秀明,加藤喜郎: "マシーナブルセラミックインレーの辺縁部適合性に関する研究"日本歯科保存学雑誌. 43(3)(発表予定).