1998 Fiscal Year Annual Research Report
ポーラスマテリアルを利用した吸着式ヒートポンプ-環境調和型エネルギーシステムの開発
Project/Area Number |
09355026
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
服部 忠 名古屋大学, 難処理人工物研究センター, 教授 (50023172)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 藤雄 名古屋大学, 工学研究科, 助手 (70109312)
斎藤 輝幸 名古屋大学, 工学研究科, 講師 (30281067)
薩摩 篤 名古屋大学, 工学研究科, 講師 (00215758)
久野 覚 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (70153319)
架谷 昌信 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (50021788)
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Keywords | 環境調和型エネルギーシステム / 吸着ヒートポンプ / ケミカルヒートポンプ / ポーラスマテリアル / 吸着特性 / マイクロカロリメトリー / 地域エネルギーシステム / 都市環境意識 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き多孔質吸着材料の特性解析、ケミカルヒートポンプの開発および最適設計・制御のシミュレーションについて検討を加えた。 多孔質吸着材料の特性解析 FSM-16,MCM-41,アモルファスシリカなどの多孔質材料を合成し、アンモニアをプローブとするマイクロカロリメトリー、in situ赤外分光法などにより吸着特性の解析を行い、昨年度に発見したFSM-16の特異な吸着挙動がシリカ系材料に共通する性質であること、不純物および処理条件に極めて敏感であることなどを明らかにした。 ケミカルヒートポンプの開発 スーパー活性炭/アルコール系冷熱生成吸着ヒートポンプの高出力化の達成のために活性炭・伝熱板一体型吸着器で構成される吸着ヒートポンプを提案し、その冷熱出力の実験的、理論的検討を行った結果、本形式が高出力化に有効であることがわかった。また、ゼオライト/塩化ナトリウム水溶液系吸着ヒートポンプを提案し、吸着平衡論的に氷点以下の冷熱生成が可能なことを示し、この実機による冷熱生成を確認した。 最適設計・制御のシミュレーション 本年度は昨年度に続き、大学キャンパスに対してさらに評価対象となるシステムを加えて検討を行うとともに、都市部に隣接する工場からの排熱量を想定し、その有効利用に関する検討を行った。また、環境調和型エネルギーシステム導入の背景となる都市居住者の環境問題に対する意識調査を行った。
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[Publications] 金森道人ら: "平板状スーパー活性炭/伝熱板一体型吸着器で構成されるエタノール系吸着ヒートポンプの冷熱生成特性" 化学工学論文集. 24巻. 131-133 (1998)
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[Publications] 金森道人ら: "低相対水蒸気圧下におけるゼオライト/水系の吸着平衡と吸着蓄熱に関する実験的検討" 化学工学論文集. 24巻. 243-247 (1998)
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[Publications] 金森道人ら: "平板状スーパー活性炭/伝熱板一体型吸着器の熱・物質移動に関する理論的検討" 化学工学論文集. 24巻. 845-850 (1998)
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[Publications] T.hattori ら: "Neural Network in Catalyst Design:An Art Turning into Science" Proc.15th World Petroleum Congress. 783-790 (1998)
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[Publications] 坪井奈穂美ら: "広域エネルギー供給システムの最適化に関する研究 名古屋大学キャンパスへの集中式冷暖房システムの適用可能性" 日本建築学会学術講演梗概集. D-1. 557-558 (1998)
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[Publications] 坪井奈穂美ら: "キャンパスにおけるエネルギー供給システムの最適化に関する研究 その3:集中式冷暖房システムを適用した場合の環境評価" 空気調和・衛生工学会学術講演会講演論文集. 769-772 (1998)
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[Publications] 坪井奈穂美ら: "キャンパスにおける自然エネルギー利用の可能性に関する検討 その1 ヒートソース/ヒートシンクとしての貯水池利用の可能性" 太陽/風力エネルギー講演論文集. 769-772 (1998)
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[Publications] 石原健太郎ら: "地球環境問題とエネルギー利用に対する住民意識に関する研究 その1 調査の概要と環境問題に対する意識" 空気調和・衛生工学会学術講演会講演論文集. 1561-1564 (1998)