1999 Fiscal Year Annual Research Report
高血圧予防のためのライフスタイルのあり方に関する疫学共同研究-国際共同研究INTERMAPの一環として
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09357003
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
上島 弘嗣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70144483)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 重幸 札幌医科大学, 医学部, 講師 (60253994)
中川 秀昭 金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)
橋本 勉 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (70118454)
SOHEL Reza Choudhury 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (30293822)
岡山 明 岩手医科大学, 医学部, 教授 (60169159)
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Keywords | 血圧 / 疫学調査 / 栄養素 / 24時間蓄尿 / 食生活 / 生活習慣 / 国際比較 / 血清脂質 |
Research Abstract |
【目的】血圧値に影響を与える栄養素、食物を明らかにする目的で、米国(8集団)、日本(4集団)、中国(3集団)、イギリス(2集団)の4ヶ国総計5000名余を対象として、高度に標準化した方法で国際共同研究INTERMAP(班長Stamler)を実施している。現在、成績公表に向け最終段階にあり、これは中間報告である。 【対象と方法】1997年よりINTERMAPの一環として、それぞれ40-59歳の男女計300名のランダムサンプルにつき、国内4カ所の共同研究を実施した。1998年12月末、総計1200名のフィールド調査が完了した。4日間の24時間思いだし法による食事調査、血圧測定、2日間の24時間蓄尿検査等を実施した。また、日本およびハワイの日系米国人集団においては、INTERMAPにはない血清脂質、フィブリノーゲン、HbAlc等の血液化学検査を実施した。 【結果】最大血圧の平均値は、男性40歳代の119.0から122.8mmHg、50歳代は120.8から123.0mmHgであった。集団間および年齢間による差はわずかであった。女性は男性よりも最大血圧値は9〜7mmHg低かった。最小血圧も世代間の差は2から3mmHgであり、女性が男性よりも5〜9mmHg低かった。栄養調査では、男性の摂取エネルギーは2200から2500kcalであり、女性は1750から1990kcalであった。農村部の滋賀県A町の摂取エネルギーが最大であった。食塩の摂取量は男性で12.3gから13.5gであり、集団間年齢間で大差はなかった。女性では食塩の摂取量はエネルギーに比例して低く、10から11gであった。脂質の摂取エネルギー比率は女性の方が高く、男性では21から24%であり女性では25〜27%であった。女性の多価不飽和脂肪酸/飽和脂肪酸の比は1.0を下回った。
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