1999 Fiscal Year Annual Research Report
出稼ぎ・過疎・高齢化に関する学際的地域研究-生活史法から接近する、近代化のスローモーションとしての青森県津軽地方
Project/Area Number |
09410029
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
作道 信介 弘前大学, 人文学部, 助教授 (50187077)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹野 正 弘前大学, 人文学部, 教授 (30092266)
曽我 亨 弘前大学, 人文学部, 助手 (00263062)
北村 光二 弘前大学, 人文学部, 教授 (20161490)
山下 祐介 弘前大学, 人文学部, 助教授 (90253369)
田中 重好 弘前大学, 人文学部, 教授 (50155131)
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Keywords | 出稼ぎ / 過疎 / 高齢化 / 近代化 / 地域治性化 |
Research Abstract |
以下研究活動を行い、その成果を研究会にて検討し、中間報告書にまとめた。 1. 「出稼ぎと生業形態」について 津軽地方におけるリンゴ栽培の歴史を主に文献によって概観し、平賀町広船集落において現地調査を試みた。津軽におけるリンゴ栽培は、明治期の粗放的栽培から病害虫の被害によって集約的な栽培へと変化していった。もともとりんご農家には、自作農が多く、それが大地主-小作といった制約のきびしかった米栽培と大きく異なる点であった。もともと、米作りには限界的な自然条件にあった津軽地方では、りんごは安定して収穫でき商品性も高い作物として位置づけられていた。この観点からすると、生活困窮から出稼ぎといった図式はりんご農家にはあてはまらない。 2. 「過疎と地域活性化」について 青森県相馬村・稲垣村を題材に、過疎対策の現状について研究。 本年度はとくに、対策に対する住民リーダーたちの認識・行動について、各村10名程度のインタビュー調査を実施した。 また西目屋村では、過疎の中の過疎、砂子瀬・川原平集落にて、住民30名程度に、ライフヒストリー調査を行い、過疎化がどのように進行してきたのかを調査した。 3. 第3回「出稼ぎ・過疎・高齢化」研究会の開催 「出稼ぎ・過疎・高齢化」研究会(でっこの会)をひらき、外部から研究者(杉万俊夫京都大学教授、石川雅典秋田桂城大学助教授、石井雅典茨城大学助教授)を招き、一年間の活動を検討した。 4. 「出稼ぎ・過疎・高齢化」中間報告書2 これまでの成果を中間報告書として、発刊した。
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Research Products
(1 results)