家族関係の多様化と家族福祉政策に関する研究

1997 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 09410059
• Research Institution: Bukkyo University
• Principal Investigator: 松田 智子 佛教大学, 社会学部, 専任講師 (50250197)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 善積 京子 追手門学院大学, 人間学部, 教授 (80123545) ; 石黒 暢 大阪外国語大学, 外国語学部, 助手 (20273740) ; 斎藤 弥生 大阪外国語大学, 外国語学部, 専任講師 (40263347) ; 斧出 節子 華頂短期大学, 生活学科, 助教授 (80269745) ; 木村 清美 大阪産業大学, 経済学部, 助教授 (20268238)
• Keywords: 家族関係 / 家族福祉政策 / 多様化 / 家計 / 権力関係 / 家族観 / 男女平等観 / 役割分担

Research Abstract

本研究は、平成9年度から10年度の2年間において実施し、主に家族福祉政策のあり方と家族関係との関連を、スウェーデンとの比較を通して、分析することを目的とする。具体的には、(1)日本における家族の多様化を意識(結婚・家族観、男女の平等観等)と実態(夫婦の権力関係、家計、役割分担等)の両面から促え、(2)家族福祉政策ならびにその背景にあるイデオロギーを明らかにし、(3)家族福祉政策およびイデオロギーが家族生活や就労生活にどう影響しているのか、スウェーデンとの比較を通して、分析・考察することを目的とする。
平成9年度は、まず1996年にスウェーデンで実施された全国レベルの家族調査(「家庭における経済・権力構造・家族関係」)の調査枠組みを検討した上で、日本での調査枠組みを決定した。次に、調査枠組みに沿って調査票を作成した。そして、阪神地区の4市(高槻市、吹田市、豊中市、枚方市)に居住する夫婦家族を、選挙人名簿から4000件無作法に抽出し、夫婦を対象にアンケートを実施した。