1998 Fiscal Year Annual Research Report
教育の再構造化と教師役割の変化に関する国際比較研究
Project/Area Number |
09410066
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤田 英典 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (30109235)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
紅林 伸幸 滋賀大学, 教育学部, 講師 (40262068)
酒井 朗 お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (90211929)
油布 佐和子 福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (80183987)
名越 清家 福井大学, 教育学部, 教授 (20030041)
WONG SokーYin 国際基督教大学, 教養学部, 助教授 (80231174)
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Keywords | 教育の再構造化 / 教師文化 / 教師役割 / 教職の専門性 / 教師の多忙化 / 教育の公共性 / 教育の私事化 / 信頼 |
Research Abstract |
本研究は、社会の変化と教育の〈再構造化〉が進むなかで、教師の役割や教育活動の形態がどのように変化しているか、その変化のなかで教職の専門性がどのように問い直されているかといった問題について、比較文化社会学的視点および組織論的、制度論的視点から考察しようとするものである。本研究は3年間の継続研究であり、平成10年度はその二年目として、主に次の四つの作業・活動を行った。 (1) 世界7ヶ国(イギリス・アメリカ、中国、シンガポール等)で教師を対象に実施する予定の質問紙調査の日本語版・中国語版・韓国語版、英語版の質問票を作成し、印刷した。また、同時に各国の調査協力先との交渉を行った。 (2) 研究グループのメンバーによる研究打ち合せとは別に、現場教師等の参加を得て「変わる学校・変わる社会研究会」を組織し、年に7回の例会を行い、変動社会における学校と教師役割の諸問題について検討した。その成果として「変わる学校・変わる社会と教師の役割(教育の再構造化と教師役割の変化に関する国際比較研究 報告書 第一集)を作成した。 (3) 本研究グループが日本国内で3年前に行ったフィールドワークのフォローアップ調査を行うとともに、「教師の仕事の空間的編成」に焦点をあててデータの再分析を行い、それを『東京大学大学院教育学研究科紀要』第38巻に掲載した。 (4) 変化する社会と学校との対応関係について把握するために、「高校生のメディアとのかかわりと生活・意識の調査」と「学校行事の実態と教師の意識に関する調査」の2つの質問紙調査を行った。前者の研究成果は研究報告書第一集に収められてている。後者の研究成果は平成11年度初めに、研究報告書の第二集として公刊する予定である。
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Research Products
(1 results)