1997 Fiscal Year Annual Research Report
北方針葉樹海岸砂丘林維持機構の環境生理学的解明と前砂丘の保全機能評価
Project/Area Number |
09460064
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高橋 邦秀 北海道大学, 農学部, 教授 (80281707)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
春木 雅寛 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 助手 (40113609)
野田 真人 北海道大学, 農学部附属演習林, 助手 (00101238)
松田 彊 北海道大学, 農学部附属演習林, 教授 (30002075)
渋谷 正人 北海道大学, 農学部, 助手 (10226194)
矢島 崇 北海道大学, 農学部, 助教授 (90142702)
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Keywords | 海岸林 / トドマツ / 水ポテンシャル |
Research Abstract |
1.トドマツ海岸林が成立している砂丘3列を横断する2本のラインを、前面が枯損している個所と対照個所を基点として引き、地形測量を行った。このラインに沿って更新調査等を行う方形区を3個所設定した。10月に枯損個所前面に風向風速計を設置し、11月に地温、気温を測定するための温度計を設置して観測を開始した。2.海岸林を含む森林を代表する標準年輪を作成するため、樹齢100年以上の供試木を16本採取し、年輪計測を行い、クロスデ-ト中である。また、風衝地の年輪曲線を作成するため供試木24本から試料を彩取した。3.土壌中の塩素イオン、塩基伝導度(EC)、陽イオン(Ca、Na、Mg)等を測定するために、10個所で土壌表層から深さ50cmまでを3層に分割して試料採取を行った。4.第1砂丘の枯損個所周辺のトドマツ生存木128本の毎木調査から、平均樹高6.13±1.13m、樹冠幅は海側0.34±0.33m、内陸側1.18±0.47mが得られ、樹冠幅は海側が有意に小さくなっている。枝下高は砂丘前面で低く、砂丘上で高くなる傾向を示している。5.冬期の樹冠部の水ストレス状態を把握するために、枯損個所前面の生存木についてプレッシャーチャンバーにより樹冠上部の水ポテンシャルを11月と2月末に測定した。その結果、11月に-1.1メガパスカルであったものが2月末には-2.0メガパスカル前後となっていた。また、内陸部の砂丘上の樹高10m前後の樹冠部では1.6メガパスカルであり、砂丘前面のトドマツはかなり乾燥していることが分かった。
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