1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09470118
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
原野 悟 日本大学, 医学部, 助手 (80256867)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野崎 貞彦 日本大学, 医学部, 教授 (40198586)
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Keywords | 健康教育 / ストレス・マネージメント / インターネット / ヘルス・コミュニケーション |
Research Abstract |
インターネットを通じてのストレス健康教育が有用であるかを検討する目的で、ストレスチェックリストの評価と利用者の行動様式を判定したうえで、行動変容の理論に基づいたストレスのセルフコントロール学習が行える新しい教材を開発し、ストレスの健康教育でどのような指導が適切かを検討し、この教材をインターネット上で利用が可能でイントラクティブな対応ができるものに作り替えてその有用性を検討することとした。 本年度はまず、インターネット上で作動するソフトを開発するのに先駆けて、ストレス健康教育教材として小冊子を作成し、その有用性を検討し、ソフト開発の方針を決定することとした。教材はおよそ120ページに及ぶもので、簡易製本によるテキストとした。この教材の構成は、ストレスに対する知識を学習する章と、自分のストレス状態を点検する章、ストレス解消テクニックについて学習する章、具体的なストレス状態に対する対処法を知る章、ストレス予防法を知る章よりなり、任意の項目を自己学習できるように工夫された。この教材を本人の希望により対象者83名に配布し、その構成や内容、表現やインターネットによる公開の可能性などについての評価を聞き取り法により調査した。その結果、具体的なストレス対処法については関心が高く、自己のストレス解消に即座に利用しやすい反面、理論的なストレスについての基礎知識の章はあまりよく読まれておらず、ストレス解消テクニックについても必要に応じた項目のみが利用されていた。また、自分のストレス状態を調べた結果、あまりストレスがないと考えた対象者はストレス予防法などの項目まで関心を持つ者が少ないことが明らかになった。このことより、ソフト化にあたっては質問に対する回答より設定したシミュレーションにそって展開するほうが有益であると考えられる。次年度はこれに基づいてソフトを開発する予定である。
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Research Products
(1 results)