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1997 Fiscal Year Annual Research Report

胃癌の進展・転移における遺伝子異常と血管新生および間質形成の意義に関する研究

Research Project

Project/Area Number 09470269
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

前原 喜彦  九州大学, 医学部, 助教授 (80165662)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 蓮田 正太  九州大学, 医学部, 医員
掛地 吉弘  九州大学, 医学部, 助手 (80284488)
大野 真司  九州大学, 医学部, 助手 (50203881)
Keywords早期胃癌 / VEGF / p53 / 血管新生 / マイクロサテライト
Research Abstract

早期胃癌の発育進展形式の違いとp53遺伝子異常および血管新生の関連を調べた。早期胃癌159例についてp53異常蛋白の発現を組織免疫染色にて調べると、予後不良なPenA型胃癌では43%がp53陽性であり、予後良好なSuper型の16%に比べると有意に高い陽性率を示した(P<0.05)。血管新生に関しては血管新生因子であるVEGFの発現率がPenA型では67%と、Super型の19%に比べて有意に高く、腫瘍内血管密度も高かった。胃癌の初期進展におけるp53異常の関与と腫瘍血管新生の転移・再発との関係が明らかになった。
発癌のメカニズムに関わるものとして注目されているミスマッチ修復異常は、マイクロサテライト不安定性を調べることで検出可能である。単発癌に比べ重複癌ではマイクロサテライト不安定性の出現頻度は89%ときわめて高値で、マイクロサテライト不安定性を調べることで重複癌発生の危険性の高い集団を同定できる。われわれは自動シーケンサーを用いてマイクロサテライト不安定性の感度の高い新しい解析法を開発した。従来のアイソトープを用いる方法に比べて新しい方法では、(1)TaqポリメラーゼのTdT活性をコントロールすることで、PCR産物は2bp毎となり、再現性のある結果が得られた。(2)蛍光プライマーと自動シーケンサーを用いて定量性のある解析が可能となった。(3)癌から得られたサンプルと非癌部から得られたサンプルを同一のレーンに泳動することで泳動誤差を皆無にすることができ、重複癌発生の危険性の高い集団を確実に同定することが可能となった。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Yoshihiko Maehara,et al.: "Surgical treatment and outcome for node-negative gastric cancer" Surgery. 121. 633-639 (1997)

  • [Publications] Shinya Oda,et al.: "Precise assessment of microsatellite instability using high resolution fluorescent microsatellite analysis" Nucleic Acids Research. 25. 3415-3420 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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