1999 Fiscal Year Annual Research Report
胃癌の進展・転移における遺伝子異常と血管新生および間質形成の意義に関する研究
Project/Area Number |
09470269
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
前原 喜彦 九州大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (80165662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古賀 聡 九州大学, 医学部, 医員
武内 秀也 九州大学, 医学部, 助手
大野 真司 九州大学, 医学部, 助手 (50203881)
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Keywords | 胃癌 / サイトケラチン / 微小転移 / cyclooxygenase-2 / 血管新生 |
Research Abstract |
今までに我々は細胞株また胃癌症例の術中骨髄穿刺による骨髄を用いて、ABI7700を用いたリアルタイムRT-PCR法を確立し解析してきた。一方で上皮細胞の細胞骨格を形成するサイトケラチンを骨髄中やリンパ節内において検索することで癌の微小転移を検索する際のひとつの手段となりえるという報告がある。今回、胃癌症例における末梢血中のサイトケラチンをABI7700を用いた系において解析しその意義解明を行っている。現在までに手術症例、非手術症例、化学療法症例と健常者より約70例の検体を収集し、おのおのの発現量をdataとしてまとめているところである。手術症例に対しては術前、術後1年目までの経過を追うため今後も続けていく予定である。現在までにわかってる結果としては、健常者と比較しサイトケラチン発現量の多い胃癌症例が約10例ほど認められ、臨床病理学的因子との関連を今後検討していく。胃癌手術標本123例を用いて免疫染色によりCyclooxygenase-2(COX-2)の発現率を検討した。陽性率は63.4%であり、臨床病理学的因子との検討では組織型が分化型に多い傾向がみられた。最近の報告ではCOX-2は癌の血管新生に深く関係していることがいわれており、同症例における他の血管新生関連因子との関係を検討していく予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Maehara Yoshihiko, et al.: "Role of transforming growth factor-β1 in invasion and metastasis in gastric carcinoma."J Clin Oncol. 17. 607-614 (1999)
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[Publications] Maehara Yoshihiko, et al.: "Clinical implications of serum anti-p53 antibodies for patients with gastric carcinoma."Cancer. 85. 302-308 (1999)
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[Publications] Maehara Yoshihiko, et al.: "Prognostic value of p53 protein expression for patients with gastric cacner-a multivariate analysis-"Br J Cancer. 79. 1255-1261 (1999)
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[Publications] Maehara Yoshihiko, et al.: "Recurrences and relation to tumor growth potential and local immune response in node-negative advanced gastric cancer."Oncology. 56. 322-327 (1999)