1997 Fiscal Year Annual Research Report
易感染性環境下に使用する人工関節表面の物理化学的及び分子生物学的修飾
Project/Area Number |
09470321
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
北野 利夫 大阪市立大学, 医学部, 助手 (50291597)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
格谷 義徳 大阪市立大学, 医学部, 講師 (20204521)
大橋 弘嗣 大阪市立大学, 医学部, 助手 (70254406)
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Keywords | 人工関節 / 感染症 / 炎症性関節液 / ゼータ電位 / 細菌 |
Research Abstract |
本年度の実施計画に基づき以下の研究を実施した。 1 人工関節置換術後感染症例から感染性関節液、非感染性関節炎症例からの関節液の採取を実施した。感染性関節液は細菌培養を行い細菌株を保存している。細菌培養にて検出された細菌は、黄色ブドウ球菌(MSSA、MRSA)、表皮ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌等であった。 2 擬似炎症性関節液の作成 ヒアルロン酸濃度、アルブミン濃度、グロブリン濃度を調製して疑似炎症性関節液を作成した。 3 各種人工材料の表面電位(ゼータ電位)の測定 粉体人工材料を2で作成した疑似人工関節液に分散させ、電界内での人工材料粉体の電気易動度からゼータ電位を測定した。結果は細菌のゼータ電位のpH値での変化と比較検討する必要があるが、超高分子量ポリエチレン粉体のゼータ電位は高くその変化の挙動は特徴てきであり、これが臨床上易感染性材料であることを裏付けるデータとなった。
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