1998 Fiscal Year Annual Research Report
易感染性環境下に使用する人工関節表面の物理化学的及び分子生物学的修飾
Project/Area Number |
09470321
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
北野 利夫 大阪市立大学, 医学部, 助手 (50291597)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
格谷 義徳 大阪市立大学, 医学部, 講師 (20204521)
大橋 弘嗣 大阪市立大学, 医学部, 助手 (70254406)
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Keywords | 生体材料 / 人工関節 / 感染 / 表面処理 / 表面自由エネルギー |
Research Abstract |
本年度の実施計画に基づき以下の研究を実施した。 1 各種人工関節材料の物理化学的修飾 プレート状人工生体材料(5mm×25mm×1mm)を作成した。人工生体材料として1)チタン合金(Ti-6Al-4V)、2)コバルトクロム合金(Co-Cr-Mo)、3)ステンレス(SUS316)、4)超高分子量ポリエチレン(UHMUPE)、5)アルミナセラミックスを選択した。表面は鏡面仕上げにして、表面自由エネルギー解析、細菌付着量計測、関節面としての物理特性を検討を行なえるように試料を作成した。 2 炎症性関節液の経時的、すなわち変形性関節症の進行度に応じた、蛋白質成分組成、pH値、ヒアルロン酸濃度等の変化を調べた。またこれらの炎症性関節液の粘弾性をそのずれ率依存性の差異を粘弾性測定装置にて測定した。 3 各種人工材料の表面自由エネルギーの測定 表面自由エネルギーの極性成分と細菌付着数の強い相関の存在から、各種人工材料の表面修飾後の極性成分比率が減少するかどうかを、3種類の溶媒を用いて接触角を測定して、表面自由エネルギー成分を求めることにより検証した。
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