1999 Fiscal Year Annual Research Report
前立腺特異抗原(PSA)を利用した前立腺癌ターゲティング遺伝子療法
Project/Area Number |
09470352
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
村井 勝 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90101956)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 淳 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10167546)
朝倉 博孝 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (50175840)
橘 政昭 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (70129526)
大東 貴志 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80185371)
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Keywords | 前立腺癌 / PSA / 遺伝子治療 / 5-fluorocytosine |
Research Abstract |
昨年までに我々はPSAプロモーターをcytosine deaminase(CD)遺伝子の上流にクローニングしたベクターを用いて陽荷電リポソーム法により前立腺癌細胞に導入したところ、PSA陽性前立腺癌細胞のみに発現が見られたが、5-fluorocytosine(5-FC)に対するin vivoの実験では、軽度の腫瘍縮小効果しか認められなかった。この理由はPSAプロモーターの発現効率の低さに起因しているものと考えられた。 今年度は発想を転換し腫瘍細胞に特異的増殖性を示す変異ヘルペスウィルス(HSV)を用いて前立腺癌細胞に対する抗腫瘍効果を観察した。このウィルスは複製に必要なICP6遺伝子にlacZ insertionを含みribonucleotide reductaseを産生できないため、同酵素が豊富な腫瘍細胞内のみで複製が可能という特徴を持っている。また、ヘルペスウィルス由来であることからHSV-thymidine kinaseを含んでおりガンシクロビルを用いたsuicide gene therapyの可能性も持っている。アンドロゲン依存性および非依存性前立腺癌細胞にmultiplicity of infection(MOI)0.1でウィルスを加えたところ著明な殺細胞効果を示し7日後ではほぼ全細胞が死滅した。In vivoでも腫瘍内に局在注入した変異ウィルスは、有意な増殖抑制効果を示し、組織学的検索でもLacZ陽性細胞が広域に腫瘍内に広がっていることが確認された。 次年度は再度前立腺癌に対する特異性を持たせるために、PSA promotorとそれによりdriveするICP4のtranscription unitをHSVを構築し、PSA promotorがdriveしたときにのみ、ICP4によりHSVが複製可能となり細胞傷害性を発揮するようなシステムを考慮している。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Sumitomo M.,Tachibana M.et al.: "An essential role for nucler factor kappa B in preventing TNF-α-induced cell death in prostate cancer cells"The Journal of Urology. 161(2). 674-679 (1999)
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[Publications] Saimoto A.,Murai M.,et al.: "Prostate-specific membrance antigen-derived primers in a nested reverse transcription polymerase chain reaction for detecting prostagic cancer cells"Jpn.J.Cancer Res.. 90. 233-239 (1999)
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[Publications] Sumitomo M.,Murai M.,et al.: "Overexpression of IL-1ra gene up-regulates interleukin-1 βconverting enzyme(ICE)gene expression:possible mechanism underlying IL-1 β-resistance of cancer cells"British Journal of Cancer. 81(2). 277-286 (1999)