1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09470446
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Research Institution | Aichi-Gakuin University |
Principal Investigator |
荒木 章純 愛知学院大学, 歯学部, 助教授 (10201295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 一道 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (70291771)
栗田 鉄也 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (10261033)
佐久間 重光 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (80271386)
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Keywords | 咬耗 / 正常者 / 顎機能異常者 |
Research Abstract |
研究実績の概要 顎機能異常者、とくにブラキシズムを持つ患者の咬耗は顕著であり、さらにその状態を放置すれば、歯のみならず顎関節や筋肉にまでその影響が及んでいることは周知の事実である。しかしその摩耗の程度については、その概略が論ぜられているのみであり、科学的な根拠に立脚した報告は見られない。そこで今回は、顎口腔機能に異常の認められない正常者の歯の咬耗量とその傾向を年代別に測定し、天然歯列の咬耗のGold Standardを作製した。 顎機能異常者については、正常者と同様の計測方法を用い、計測結果を正常者と比較検討した。計測方法はMurphyの指数を応用した方法と規格写真撮影により抽出された咬合面と咬耗面の広さの計測結果によって比較した。正常者の計測結果では、咬耗指数は経年的に増加し、その傾向は直線的であった。臨床的咬合面の広さは上顎では大臼歯、中切歯、側切歯、犬歯、小臼歯の順に小さくなり、下顎では大臼歯のみが特異的に咬合面が大きく、その他ではあまり大きな差は見られなかった。咬耗面についても同様の傾向が見られた。すなわち、咬合面に対する咬耗面の割合で歯列全体を観察すると、その傾向には大きな差が見られなかった。顎機能異常者については、臨床的咬合面の大きさの変化は、正常者と変化が見られないが、咬耗面の大きさは上顎前歯部では正常者の2倍を越え、大臼歯部では約1.5倍を示した。下顎では大臼歯部は正常者とほぼ同様の傾向であったが前歯部では上顎と同様、咬耗面積は大きく、正常者の約1.5倍を示した。歯列内での検討では、正常者では上下顎ともに左右の咬耗の程度に大きな差は見られず、その相関は大きかった。顎機能異常者では、上下顎の歯列内での咬耗の程度に大きな差が見られた。なお上下顎ともに左右の相関が見られた歯は上顎の第一大臼歯のみであった。
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