1998 Fiscal Year Annual Research Report
歯根膜の恒常性:咀嚼刺激によるpreosteoclastの血管外遊走に着目して
Project/Area Number |
09470468
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
飯田 順一郎 東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (90151232)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相馬 邦道 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10014200)
石田 哲也 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (80211043)
割田 博之 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (30262207)
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Keywords | 咀嚼刺激 / 血管 / preosteoclast / 歯根膜 / 血流 |
Research Abstract |
(1) ハムスター頬袋の単一微小血管モデルにおける血管内の剪断応力を、計算力学的手法を用いて検討した。弾性静解析、流体力学解析を用いて解析した結果、変形した血管における剪断応力は、変形した部位の上流、下流双方で増加し、またその応力は血流の変化のみならず、血管壁の圧縮や曲げにより強く生じることが明らかとなった。 (1997顎顔面バイオメカVol.3) (2) ハムスター頬袋の単一細静脈を生体顕微鏡で観察する手法を用い、血管に変形を加え、血流中を流れる単球(preosteoclast)を含む白血球の動態を定量的に計測した。その結果、変形を加えた上流下流50μmの範囲において白血球の転がり、粘着が増加することが観察された。加えて若齢と老齢の動物で比較し検討したところ、若齢の動物に比較して老齢の動物においては、変形によって増加する白血球の転がり、粘着の数が少なく、また、変形を解除した後の回復が遅いことが明らかとなった。 (1997 J.Jpn.Orthod.Soc.Vol.56) (3) 間欠的な機械的刺激の血管への影響を明らかにするため、ラット臼歯の歯根膜を用い、咬合力を除去したものと咬合している歯根膜の微小血管の様相を、免疫組織学的手法を用いて3カ月まで定量的に計測した。その結果、機械的刺激が除去されると微小血管はその血管径が減少し、3カ月に至ると有意に血管数が減少することが観察された。(1998 Orthod Waves Vol.57) (4) 微小血管と組織学的に密接な関係をもち、外からの機械的刺激を微小血管に伝播すると考えられる歯根膜のoxytalan線維の加齢による変化を、ラット歯根膜を用いて組織学的に検討した。その結果、oxytalan線維の走行は加齢によりcomplexity,irregularityが増すことが明らかとなった。(1999 J.Med.Dent.Sci.Vol.46)
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Warita Hiroyuki: "Leukocyte-endothelium interaction in a post-capillary venule under mecanical compression -effect of aging-" Microciculation Annual. 13. 111-112 (1997)
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[Publications] Norika Nakagawa: "Microvascular reactions to intermittent mechanical compression in old hamsters" The Journal of Japan Orthodontic Society. 56・6. 367-371 (1997)
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[Publications] Aiko Tanaka: "Effect of hypofunction on the microvasculature in the periodontal ligament of the rat molar" The Journal of Japan Orthodontic Society. 57・3. 180-188 (1998)
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[Publications] 石田 哲也: "圧迫された微小血管における応力分布-計算流体力学解析を用いて-" 顎顔面バイオメカニクス. 3・1. 1-2 (1997)
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[Publications] Pranee Chantawiboonchai: "Effects of aging on oxtalan fibre in mouse periodontal ligament" Journal of Medical and Dental Sciences. 46・2(in press). (1999)