1999 Fiscal Year Annual Research Report
精神科看護領域で活用されている看護介入法の類型化に関する研究
Project/Area Number |
09470537
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Research Institution | Kochi Women's University |
Principal Investigator |
野嶋 佐由美 高知女子大学, 看護学部, 教授 (00172792)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畦地 博子 高知女子大学, 看護学部, 講師 (80264985)
梶本 市子 高知女子大学, 看護学部, 教授 (80141654)
中山 洋子 福島県立医科大学, 看護学部, 教授 (60180444)
青木 典子 高知女子大学, 看護学部, 助手 (80305812)
安藤 幸子 神戸市看護大学, 看護学部, 助教授 (80285353)
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Keywords | 精神科 / 看護 / 看護介入法 / フォーカスグループ法 |
Research Abstract |
本年度は、これまでの研究で明らかにした精神看護介入分類の20看護介入の妥当性を検討した。 その方法としては、フォーカスグループを行いながら、介入方法の分類やネーミング、定義を修正し、洗練化していった。 フォーカスグループとしては、 (1)愛媛県:参加者10名:3時間:全体についての検討 (2)福島県:参加者12名:2時間半:対人関係と食事の2領域 (3)高知県:参加者8名:2時間半:薬・病気と生活リズムの2領域 まず、各領域別に具体的な看護場面を語ってもらい、20看護介入の臨床場面での妥当性の検討を行った。場面は患者の状態や疾患の違いを考慮して複数挙げてもらい、場面ごとに20看護介入を検討した。その結果、全体的に20看護介入の存在が概ね認められることが確認された。ただ、「自覚を促す」「見守る」などのネーミングの変更が一部必要であることが指摘された。また検討の中で、看護者は「関わりの基盤づくり」や「解放」など下位にあるケアを基盤として徐々に患者の状態にあわせて上位のケアを積み上げていくという方向性があることや、患者の状態や疾患、働きかける領域によって中心的に用いられる看護介入が異なることなどの意見も得られた。 また、各領域の20看護介入の実施度やセルフケアレベル別にみた20看護介入の実施度についての結果も、臨床の現場にあっているという意見で一致した。さらに、このような看護介入分類リストを用いることで、普段何気なく行っている看護が意識づけられ参考になるという意見が多数あった。
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