1997 Fiscal Year Annual Research Report
生活における画像情報の情報伝達効果の解明とその有効利用に関する研究-特に高齢化社会に向けて-
Project/Area Number |
09480004
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
佐藤 昌子 大阪市立大学, 生活科学部, 助教授 (80047232)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱 裕光 大阪市立大学, 工学部, 教授 (20047377)
和知 孝雄 大阪市立大学, 生活科学部, 助手 (30073886)
土井 正 大阪市立大学, 生活科学部, 講師 (70137181)
岡田 明 大阪市立大学, 生活科学部, 助教授 (30158810)
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Keywords | 色 / 形 / 3次元知覚 / 情報伝達 / 画像情報 / ホームページ / 高齢者 / 視認性 |
Research Abstract |
情報化時代を迎え、生活に関する様々な情報がマルチメディアを介して入手可能になった。本研究課題は、ヒトが視覚情報を入手するための知覚メカニズムを明らかにし、画像の色と形がどのように視認性、誘目性に影響を及ぼし、かつ、画像情報の効果的な伝達手法を開発することを目的としている。 CRT上の物体(立方体、球体)の色彩と陰影がその物体の体積や3次元知覚にどのように影響するかを被験者の眼球運動の解析とともに計測検討した。体積知覚には輝度、色相の他、影情報の影響が大きいことが明らかになった(佐藤)。高齢者が視覚情報を入手する場合、加齢による色覚能力の低下に加え、判断力や運動能力の低下がある。CRT上の刺激色と背景色のコントラストの違いが視認性に及ぼす影響について、若者と高齢者、動画像と静止画像間を比較検討し、高齢者に対する画像情報伝達の問題点を明らかにした(岡田)。一般住宅では非常照明の設置義務は免除されており、懐中電灯やロウソクがその手段となっている。また、情報の伝達手段として携帯ラジオが期待されている。全国19都市を対象としたアンケート調査から阪神大震災後でもこれらの準備率はいずれも50〜80%程度であること明らかにした。また、近年所有率が高くなっているアウトドア製品などの照明代替器具や懐中電灯等の照度特性とそれが避難に有効に活用できるかの評価を行った(土井)。生活者への一方的な情報伝達ばかりでなく、生活者とのコミニケーションツールとしてのホームページ利用の有効性について画像デザインの面から検討した。医療相談のホームページを開設し情報発信した結果、公的機関、製薬会社、情報通信社などからアクセスが増大している。在宅高齢者への生活情報の伝達、コミュニケーションツールとしてのホームページの有効利用の可能性が確認された(和知)。ヒトの3次元知覚メカニズムを解析することにより、写真などの2次元画像からの物体の3次元画像を作成し、その3次元形状を推定するための情報処理方法について検討した(濱)
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 佐藤昌子: "コンピュータグラフィックスにおける物体の体積感に関する研究" 日本色彩学会誌. 21・SUP. 100-101 (1997)
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[Publications] Masako Sato: "A Study on Volume Estimation of Colored Object in Computer Graphics" Proceedings of the 8th Congress of the International Colour Association. I. 259-262 (1997)
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[Publications] 土井 正: "「シンポジウム 災害と照明」" 電気関係学会関西支部連合大会講演論文集. 55-61 (1997)
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[Publications] 和知孝雄: "医療相談を中心とした生活者レベルのヒューマン・インターフェイス設計" 第18回医療情報学連合大会論文集 発表予定. (1998)
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[Publications] 濱 裕光: "Multicolor-Pattern Light Projection for 3D Image Matching" Memoirs of the Faculty of Engineering、Osaka City University. 38. 165-170 (1997)
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[Publications] 濱 裕光: "The 3-D Box Method for Recovering Shapes of 3-D Objects from Multi-Images" Memoirs of the Faculty of Engineering、Osaka City University. 38. 171-174 (1997)