1998 Fiscal Year Annual Research Report
生活における画像情報の情報伝達効果の解明とその有効利用に関する研究-特に高齢化社会に向けて-
Project/Area Number |
09480004
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
佐藤 昌子 大阪市立大学, 生活科学部, 助教授 (80047232)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱 裕光 大阪市立大学, 工学部, 教授 (20047377)
和知 孝雄 大阪市立大学, 生活科学部, 助手 (30073886)
土井 正 大阪市立大学, 生活科学部, 講師 (70137181)
岡田 明 大阪市立大学, 生活科学部, 助教授 (30158810)
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Keywords | 色 / 形 / 画像情報 / 情報伝達 / 高齢者 / 視認性 / 3次元知覚 / 記憶 |
Research Abstract |
本研究課題は高齢化社会において高齢者自身が自活して生活するため,画像による情報伝達の効果を明らかにし,有効な利用方法を探索することを目的としている。 薄暮時や夜間では,特に視覚や運動能力の機能低下している高齢者にとって危険度が増すことから交通安全施策が早急に必要とされる課題である。道路交通標識や高齢者衣服の設計に資するため,高輝度反射材料の構造特性と反射特性の関係を明らかにした。また,視覚刺激として伝えられる情報を記憶する場合,色と形がどのように影響するかを検討した(佐藤)。多機能化かつタッチパネル化した駅の切符券売機を例にとりあげ,その操作画面をシミュレートする装置を開発し,高齢者を含むユーザによる操作性評価の可能性について検討した(岡田)。大規模災害時の避難経路における照明の確保について、神戸、静岡、大阪を対象に広域避難所周辺の住宅地域において、街路照明の設置状況や路面照度の実態調査と非常時の街路照明の確保についての住民の意識調査を行った。その結果、街路照明について日常の防犯照明としての機能は最低限確保されているものの、広域停電を伴うな非常時には、照明の確保は困難で、避難経路を指示できる自照式案内表示も未整備であることが明らかになった(土井)。高齢者に多く見られる関節部位の疾患は、直ちに高齢者の歩行、寝起き、衣服の脱着、食事、排便、入浴など日常生活に必要な動作に障害を与える。そこで,股関節の障害で同病院に通院、入院する患者の歩行動作を3次元コンピュータ・モデル・シミュレーションで画像表示する方法を開発し,これらの画像情報から患者の個人差を配慮した生活補助システム,住宅や生活用具の開発などに有効利用しうることを示唆した(和知)。ヒトの3次元知覚原理を明らかにするため,あるシーンを撮影して3次元画像処理を行うことによりカメラ位置(ヒトの目の受光に対応)を理論的に検出する方法を検討した。その結果、基準となる三角形を導入し、その三角形からの相対位置を計算することによって世界座標を求め,カメラの動き検出が可能となることを明らかにした(濱)。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 佐藤昌子: "高輝度反射材料の構造特性とその再帰反射特性に関する研究," 日本生理人類学会第40回大会研究発表会抄録集. 47 (1998)
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[Publications] 佐藤昌子: "記銘,保持,再認における色と形の影響 高齢者群と若者群の比較実験" 日本家政学会研究発表会発表予定. (1999)
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[Publications] Masako Sato: "Effect of color and pattern on the short memory" AIC 1999 MIDIUM MEETING,Warsaw. (1999)
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[Publications] 土井 正: "街路照明の防災機能面の再検討" 電気関係学会関西支部連合大会講演論文集.
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[Publications] 和知孝雄: "関節可動域表示の立体動的シミュレーション・モデルによる日常動作時の筋力と重心移動の算出に関する基礎的研究" 第18回医療情報学連合大会. 104-165 (1998)
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[Publications] 濱 裕光: "変異確立遺伝子をもつGAを用いた動画像からの動き検出" 電子情報通信学会論文誌. J81-D-II. 2875-2878 (1998)