1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09480046
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山中 桂一 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20056055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 英樹 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (20153207)
生越 直樹 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (90152454)
大堀 俊夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (20176994)
伊藤 たかね 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (10168354)
坂原 茂 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (40153902)
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Keywords | 日本語教育 / 日本語動詞結合価 / 日本語電子辞書 / 外国語としての日本語 / 日本語教科書 / 日本語辞書 / 動詞意味論 / 母語干渉 |
Research Abstract |
山本を中心に数年来構築してきた日本語テキストデータベースを基に辞書用例データベース(用例コンコーダンス)の作成を終えた。さらに、動詞については、その結合価に着目して、EDR+jumanを利用した統語分析プログラムを作成し、動詞結合価データベースも作成した。語義別の分類の問題、統語標識(格助詞)に置き代わっている副助詞の問題などが残っているが、これは採用する語、利用する用例について「人力で」個々に判断せざるを得まい。 最終的な公開の形としての辞書フォーマットに関しては、山中を中心に複数案が提起され、具体例に基づいて検討を行っている。見出し語・類義語・参照語の選定についても伊藤、西村を中心に進行中である。大堀はアメリカのCh.J.Fillmoreの下で進行中のWWW上の辞書構築の調査を行い、以上の諸点に関して参考となる有益な成果を得た。 電子辞書化については、幸田を中心にunix上のデータベース(DB)を利用したPerlによるプログラムが試作された。このプログラムは、辞書の拡充・修正などのメンテナンス、および多次元配列を用いた意味素性等の参照が可能であり、スクリプト言語であることから修正が容易であること、CGIによるWWW上の公開にも適していることなどの利点をもつ。今後、バ-ジョンアップを続け精度を高めていく予定である。 教材開発の研究においては、楊が中国における日本語学習者の誤用例・誤用分析の調査を行ったほか、近藤が日本における外国人への日本語教育の現場から多数の誤用例を収集・検討して、「外国語としての日本語辞書」と連携した教材開発の可能性を考察した。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Tsuneko Nakazawa and Erhard W.Hinrichs: "VP Relatives in German" Meeting Handbook,Linguistic Society of America. 73 (1998)
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[Publications] 伊藤たかね: "形態操作の脳内メカニズムをめぐって" Language,Information,Text.Vol.5(未定). (1998)
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[Publications] Toshio Ohori: "In Keiichi Yamanaka and Toshio Ohori(eds.)The Locus of Meaning. Transitivity in grammar and rhetoric:a case from English and Japanese" Tokyo:Kurosio, 389-406 (1997)
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[Publications] Tsuneko Nakazawa et al(eds.): "Complex Predicates in Nonderivational Syntax" Academic Press, 印刷中 (1998)
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[Publications] K.Yamanaka & T.Ohori eds.: "The Locus of Meaning:Papers in Honor of Yoshihiko" Kurosio Publishers, xxxi+500pp. (1997)
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[Publications] shigeru sakahara: "Matsumura and Hayashi(eds.). The dative and related phenomena Indirect Object in French" Hitsuji Shobo, 105-144 (1997)
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[Publications] 幸田 薫 (共編): "新コンサイス独和辞典" 三省堂, 1568 (1998)
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[Publications] 楊 凱栄: "「V的N」における巳然と非巳然」大河内康憲教授退官記念 中国語論文集" 東方書店, 181-198 (1997)