1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09480046
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山中 桂一 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20056055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中澤 恒子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (00292839)
大堀 俊夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (20176994)
伊藤 たかね 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10168354)
上田 博人 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20114796)
坂原 茂 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (40153902)
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Keywords | 日本語教科書 / 外国語としての日本語 / 日本語動詞結合価 / 母語干渉 / 日本語辞書 / 日本語電子辞書 / テキストデータベース / 日本語教育 |
Research Abstract |
独自に構築してきた日本語テキストデータベースに市販CD-ROMのテキストおよび商用ネットワーク(nifty)や民間ヴォランティアのホームページ(青空文庫など)からダウンロードしたテキストを加えて、テキストデータベースの量的拡充を行った。辞書用例データベース(用例コンコーダンス)および動詞結合価データベースもそれに応じて拡張させた。語義別の分類の問題、統語標識(格助詞)に置き代わっている副助詞の問題などの残された課題については、人手が足りず、来年度に持ち越される部分が多い。 作成されるべき日本語辞書に関して、以下の決定をみた。公開は、ハードコピーの形と電子化された形の2形態とするが、内容は、ほぼ同一とする。ただし、電子化された辞書は、さらにWWW上で学習プログラムと組み合わせて利用できるようにする。見出し語の選定については、近藤が東京大学教育研究プロジェクト経費の交付を受けて作成した日本語教育教材データベースで提示されている語彙を基準とする。以上の決定に基づいて、山中が提案した辞書フォーマットに従っていくつかの語について記述が進んでいる。電子辞書化については、テストデータによるCCIプログラムの作成を続けているが、幸田を中心に学習プログラムも作成し、辞書を日本語作文に役立たせる方法を開発中である。アジア圏の日本語学習者を主な対象として研究が進められてきたが、上田の参加により、欧米圏の学習者、特にスペイン語圏の学習者に向けた日西語電子辞書の開発も始まった。この辞書には、語義の画像による説明を加えるため、本科研費によりデジタルカメラ、動画編集装置などを購入し、作業を始めている。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Yoko Sugioka,Takane Ito,Hiroko Hagiwara,& Shigeru Ono: "Rule vs.Associative Memory in Japanese Nominal Suffixation." First International Conference on the Mental Lexicon,Abstracts. 43-46 (1998)
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[Publications] Erhard Hinrichs and Tsuneko Nakazawa: "“Partial-VP and split-NP topicalization in German:an HPSG analysis"" in Robert Levine and Georgia Green eds.Studies in Contemporary Phrase Structure Grammar. 115-158 (1999)
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[Publications] 上田博人: "「スペイン語補文の不定詞と接続法.主語の決定について」" 「東京大学大学院総合文化研究科・言語情報科学専攻紀要」. 5/1. 13-32 (1998)
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[Publications] Keiichi Yamanaka: "Machinations of Time:A Semiotic Approach to Bierce's “The Owl-Creek Bridge,"" Semiotica. 123 1/2(to appear). (1999)
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[Publications] 中澤恒子: "「 『行く』と『来る』の到着するところ」" 言語情報科学シリーズ:言語科学第4巻対照言語学 (東大出版). (印刷中). (1999)
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[Publications] Kaoru Koda: "Illokution und Modalitat in deutschen und japanischen Briefen-eine computerunterstutzte Analyse" Kontrastive Linguistik Deutsch-Japansich (indicium). 196-215 (1999)
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[Publications] 坂原茂: "言語の科学 4 意味(共著)" 岩波書店, 189(内,41ページ分執筆) (1998)
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[Publications] Andreas Kathol,Erhard Hinrichs,and Tsuneko Nakazawa eds.: "Complex Predicates in Nonderivational Syntax" Academic Press, 450 (1998)