2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09480059
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Research Institution | CHIBA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
市川 熹 千葉大学, 自然科学研究科, 教授 (80241933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畑岡 信夫 (株)日立製作所, 中央研究所, 主管研究員
井宮 淳 千葉大学, 工学部, 教授 (10176505)
堀内 靖雄 千葉大学, 自然科学研究科, 助手 (30272347)
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Keywords | 実時間音声対話インーターフェース / 抑揚情報 / 協調的同時処理手法 / 発話構造推定手法 / マルチエージェント / 曖昧性 / 予測文 |
Research Abstract |
不適格文を含む日常会話のような自由な発声とタイミングを許容する実時間音声対話インーターフェースの実現を最終目標として、主に音声固有の抑揚情報に着目し、音声対話の協応的性質を支える情報構造と協調処理手法の基礎的検討と、方式の提案を行ってきたが、今年度は、そのパイロットモデルを開発した。 高齢者や障害者等を含む多くの人々が情報処理技術の恩恵を受ける為には計算機が日常会話の様な自由な発声と適切なタイミングでのやりとりを許容する音声対話を取り扱える技術が必要である。このためには、音声の中に語彙情報以外の情報の存在が不可欠である。我々は抑揚の中にそれが存在していると考えている。 使いやすい音声対話インターフェースを実現するためには、この抑揚情報の積極的活用は不可欠であり、これら語彙情報や抑揚情報、状況情報による認識理解と対話制御を実時間で行なうためには各処理の協調的同時処理手法の開発も不可欠である。 (1)対象を音声対話向きのタスクに限定し、対話の進行に伴う言いまわしの変形を調査し、発話予測の高度化を行った。 (2)予測文と様々に変形入力音声の効率的照合手法の手法を抑揚情報を利用し改善した。 (3)音声対話理解システム向きのマルチエージェントの開発を行った。 (4)音声認識理解処理に重要な要求機能である、曖昧性の対処や実時間処理を念頭に置いたパイロット・モデルの試作を行った。
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[Publications] 藤原敦史,堀内靖雄,市川熹: ""視覚障害者用WWWブラウジングインタフェースの検討"、"ヒューマンインタフェース学会論文誌. Vol.2,No.2. pp.31-38 (2000)
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[Publications] 市川熹,堀内靖雄,土屋俊: ""日本語地図課題コーパス"、"日本音声学会、音声研究、. 4巻2号. pp.4-15 (2000)
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[Publications] 大須賀智子,堀内靖雄,市川熹: ""音素境界の自動認識を目指して""人工知能学会 言語・音声理解と対話処理研究会. SLUD-A002-4. pp.17-22 (2000)
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[Publications] 土井信洋,堀内靖雄,市川熹: ""マルチエージェント音声対話システムの内部機構""第9回マルチ・エージェントと協調計算ワークショップ(MACC2000). 143-148 (2000)
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[Publications] 清水久志,堀内靖雄,市川熹: ""自然対話における発話の時間構造の分析""人工知能学会 言語・音声理解と対話処理研究会. SLUD-A003. pp.31-36 (2001)
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[Publications] 大須賀智子,堀内靖雄,市川熹: ""音素セグメンテーションの自動化に関する検討"、"「話し言葉の科学と工学」. pp.143-148 (2001)