歴史系資料の基礎情報分析とモデル化に関する研究

1997 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 09480073
• Research Institution: Shizuoka University
• Principal Investigator: 八重樫 純樹 静岡大学, 情報学部, 教授 (30006358)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 島尾 新 東京国立文化財研究所, 主任研究官 (80170926) ; 阿部 勝巳 静岡大学, 理学部, 助教授 (80151091) ; 池谷 仙之 静岡大学, 理学部, 教授 (50022223) ; 白井 靖人 静岡大学, 情報学部, 助教授 (40216172) ; 山田 文康 静岡大学, 情報学部, 教授 (40158217)
• Keywords: 歴史系資料 / 資料情報 / 自然系資料 / 情報分析 / 情報モデル / データベース / 歴史情報 / 自然史情報

Research Abstract

本年度は3年間計画の、初年度であり計画遂行のため、特に研究組織の基礎基盤形成を中心に遂行した。なお、本研究は課題が広領域に渡る調査が必要なため、本研究に興味を示し、参加頂く研究者を研究協力者として、研究分担者同様に研究に参加頂く事した。
(1)組織基盤形成の基礎指針:歴史系資料を客体化するため、、社会・自然史系資料の諸分野研究者の参加を求めた。これは、歴史系-現代情報との情報性質の比較を行う事で歴史系資料の情報特徴を明らかにし、その客体化をはかる方法論を求め、さらに、歴史系資料情報の現代的活用領域の可能性を探る事を目的としたものである。
(2)共同研究会の開催:分野間の相互理解が必須で、以下の研究活動を遂行(旅費)。
・第一回研究会:平成9年6月21日、於静岡大学、[以下研究報告者:八重樫・田窪・島尾・永村(研究分担者)、小山・滝沢(研究協力者)
・第二回研究会:平成9年7月19日、於静岡大学、[以下研究報告者:池谷・阿部(研究分担者)、藤本・大宮(研究協力者)
・第三回研究会:平成9年9月1日、於静岡大学[以下研究報告者:八重樫・山田・白井(研究分担者)
・研究調査会:平成9年10月18-19日、於静岡大学理学部天城フィールド・セミナーハウス
・考古学資料情報分析調査検討会(西日本土偶資料を中心に):平成9年11月22-23日、於奈良大学、八重樫、他全国の考古学関係研究分野研究協力者
(3)研究設備と基盤形成:八重樫、白井は、データ処理研究を遂行するため、[様式4]に示した設備とその設定と基礎研究を行った(設備、謝金)。
(4)その他:随時研究調査を行った(旅費、その他)、また主な成果は11.に示す。

Research Products

• [Publications] 八重樫純樹: "土偶資料を例とした資料情報化研究(2)" 『土偶研究の地平-「土偶とその情報」研究論集(1)-』. 勉誠社. 21-54 (1997)
• [Publications] 八重樫純樹: "考古学資料情報化の基礎的課題" 月刊文化財発掘情報誌. 186号. 12-14 (1997)
• [Publications] 山田文康,他: "大学入試制度変更の影響分析" 日本教育工学雑誌. 21(1). 27-45 (1997)
• [Publications] Y.Shirai & K.Sakura: "A WWW-based Terrain Display System" Proceedings of JICAST'97. 219-222 (1997)
• [Publications] 池谷仙之: "甲殻類を追ってオーストラリア・ニュージランドの沿岸をさまよう" 遺伝誌. 52(2). 64-67 (1998)
• [Publications] 阿部勝巳: "海の蛍" UP誌. 303. 21-25 (1997)
• [Publications] 八重樫純樹,他: "土偶研究の地平-「土偶とその情報」研究論集(1)-" 勉誠社 A4版, 439 (1997)
• [Publications] 阿部勝巳,他(訳): "地球を動かしてきた生命" 国際書院 B5版, 412 (1997)