1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09480073
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
八重樫 純樹 静岡大学, 情報学部情報社会学科, 教授 (30006358)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島尾 新 東京国立文化財研究所, 美術部, 主任研究官 (80170926)
浜渦 辰二 静岡大学, 人文学部社会学科, 教授 (70218527)
池谷 仙之 静岡大学, 理学部地球生物進化学科, 教授 (50022223)
白井 靖人 静岡大学, 情報学部情報科学科, 助教授 (40216172)
山田 文康 静岡大学, 情報学部情報社会学科, 教授 (40158217)
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Keywords | データ分析 / データ整理 / 資料情報 / コミュニケーション論 / メディア論 / アーカイブ論 / システム論 / テキストデータ |
Research Abstract |
本年度は3年間計画の、2年度であり本課題研究遂行のため、各分担者が研究分担目的に添った分野の各研究の遂行に専念した。また、実験用データの入力機材やデータ整理・分析システムの整備を一方で進めた。具体的には、以下の4点を中心に行った。 (1) 調査研究活動: 八重樫、白井を中心に、静岡大学以外の資料情報を具体的に生成、活用する博物館や関連機関、ならびに現在、計画を推進しつつある機関等の調査研究活動を遂行した(旅費)。極めて効果的な情報と方向性を得ることができた。本研究は普遍的資料論について明らかにするものであり、来年度も継続し、遂行する予定である。 (2) 実験システムの整備と実験: 前年度、基本的な整備を行ったが、今年度はテキストデータ入力処理、並びに動画ビジュアル情報の入力・基本処理システムを整備し、準備実験を遂行した。来年度に本格的な研究を遂行する予定である。 (3) 分析法・モデル論の研究: (1)、(2)との関連であるが、前年度の成果を踏まえ、今年度は資料情報の社会的普遍性をめざすため、コミュニケーション論、メディア論およびアーカイブ論について調査分析研究を行った。極めて有効かつ効果的な分析法とモデル論の目安がついた。引き続き来年度これらの整理を行いつつ、諸分野資料の分析法とモデル化を展開する予定である。 (4) 共同討議と公開: 特に島尾と田窪は新たな方向性を展開しつつあり、研究の合同討議を行うため、静岡大学情報学部の学生、職員を含めて、公開(講演会形式で)報告と討議を行った。まったく別な研究視点からの指摘、疑問等あり、研究にとって効果的であった。来年度はさらにこの形式(公開講演、討論等)を推進する。 以上、(1)〜(4)活動を中心に、来年度は本研究の効果的な成果をめざす。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 八重樫純樹: "縄文土偶を例とした資料情報化研究" Academia 学術新報. 第174号. 41-49 (1998)
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[Publications] 八重樫純樹: "人文系博物館における資料ドキュメンテーションの諸問題" 情報の科学と技術. Vol.48No.2. 68-73 (1998)
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[Publications] 八重樫純樹: "電子ミュージアムの基礎課題" 人文学と情報処理. No.17. 78-84 (1998)
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[Publications] 白井靖人: "3次元Widgetを用いたInfermation Vizualization" 情報処理学会第56回全国大会. 1Z-1 (1998)
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[Publications] 白井靖人: "運動学上の観点から考察したアニメーション" 情報処理学会第56回全国大会. 4X-3 (1998)
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[Publications] 白井靖人: "スポーツ学的実測及び床荷重の測定に基づく下手投げ動作のアニメーション" Visual Computing/グラフィックスとCADシンポジウム. (1998)
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[Publications] 八重樫純樹,他14名: "土偶研究の地平-「土偶とその情報」研究論集(2)-" 勉誠社(「土偶とその情報」研究代表、八重樫純樹), 419 (1998)