1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09480194
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西宗 義武 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (80029793)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 康秀 大阪大学, 微生物病研究所, 教務職員 (60263307)
蓬田 健太郎 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (90283803)
田中 宏光 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (10263310)
野崎 正美 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (30189394)
岡部 勝 大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (30089875)
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Keywords | 精巣 / 精細胞 / マウス / 遺伝子 / 細胞分化 |
Research Abstract |
我々は、これまでに精細胞特異的発現をする遺伝子を同定し、解析をおこなってきた。本年度は、新たに興味ある挙動を示す抗原分子を明らかにし、その遺伝子をクローニングした。また、サブトラクションライブラリーの作成により、数多くの精細胞特異的遺伝子のクローニングに成功し解析をすすめている。さらに、今までに我々が解析を進めてきた精細胞特異的カルシュウム結合タンパク質遺伝子であるCalmeginが分子シャペロンであること、また、そのノックアウトマウスが、興味ある形質を示すことをあきらかにし、このマウスを用い、精子の成熟についての解析を進めている。 マウス精細胞を分化段階特異的に認識するモノクローナル抗体(TRA104,TRA54)(論文13、14)を新たにスクリーニングした。TRA104の認識する抗原は、始原生殖細胞から精子細胞までの精細胞核にだけ発現する興味深い抗原であった。現在これら遺伝子のクローニングをおこなっている。また、我々のクローニングした減数分裂前期から半数体精子細胞前期に特異的発現する新規遺伝子のコードするMeichroacidinは、減数分裂期の染色体に局在する興味ある分子量40万の酸性蛋白質であることを明らかにした(論文15)。さらに、精子細胞特異的遺伝子を含むサブトラクションライブラリーから、約80の精子細胞特異的遺伝子をクローニングし、これら遺伝子の解析を進めている(論文7)。先に解析の進んでいる減数分裂前期から半数体精子細胞に発現するCalmegin遺伝子のノックアウトマウスの作成により、この遺伝子の欠失は個体の発生に影響を与えず、精子の形態、数にも変化を示さないが、卵子の透明体と結合できない精子が作られることを明らかとした(論文2)。分子シャペロンCalmeginが正常な精子の分化に必須であり、このCalmeginの基質蛋白質が、未だ不明である精子と卵の受精に重要な分子であることが示唆され、さらにその解析を進めている。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] IKAWA,M.et al.: "The putative chaperone calmegin is required for sperm fertility." Nature. 387. 607-611 (1997)
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[Publications] KOGA,M.et al.: "Expression of selenoprotein-P messenger ribonucleic acid in the rat testis." Biology of Reproduction. 58. 261-265 (1998)
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[Publications] KONDOH,N.et al.: "Assignment of synaptonemal complex protein 1(SCP1) to human chromosome 1p13 by fluorescence in situ hybridization and its expression in the testis." Cytogenet.Cell Genet,. 78. 103-104 (1997)
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[Publications] OKABE,M.et al.: "'Green mice' as a source of ubiquitous green cells." FEBS Lett. 407. 313-319 (1997)
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[Publications] TANAKA,H.et al.: "Cloning and characterization of the human Calmegin gene encoding putative testis-specific chaperone." GENE. 204. 159-163 (1997)
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[Publications] TSUCHIDA,J.et al.: "Molecular cloning and characterization of meichroacidin (male meiotic metaphase chromosome-associated acidic protein)" Dvelopmental Biology. (IN PRESS). (1998)
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[Publications] 蓬田健太郎 西宗義武: "「蛋白質 核酸 酵素」増刊号 生殖細胞の発生と性分化〜哺乳類精巣と精子形成" 共立出版株式会社(印刷中), (1998)