1997 Fiscal Year Annual Research Report
民族音楽ア-カイヴズにおけるマルチメディア・データベースに関する研究-音響を主体とするメディア統合をめざして-
Project/Area Number |
09490011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
柘植 元一 東京芸術大学, 音楽学部, 教授 (10129299)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾高 暁子 東京芸術大学, 音楽学部小泉文夫記念資料室, 助手 (00397019)
甲地 利恵 北海道立アイヌ民族文化研究センター, 研究課, 研究職員
鈴木 孝 東京工業高等専門学校, 情報工学科, 助教授 (50249760)
安藤 政輝 東京芸術大学, 音楽学部, 助教授 (70262251)
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Keywords | マルチメディア・データベース / 民族音楽 / ア-カイヴズ / カタログ / インターネット / 音響資料 |
Research Abstract |
今年度は研究計画にもとずき、以下の4項目について調査等をおこなった。1.音響資料を含む既存のデータベースの実態調査(1)国立民族学博物館、浜松市楽器博物館への調査旅行。前者では、データベース作成全般について、担当者から情報を提供された。カタロガー(必要かつ充分な分類項目を考え、既存の資料のデータベースを作成する者)の観点にたつ作業姿勢の必要性や、項目を細分化せず文章として情報を入力する方針などは、とくに示唆的であった。また同館における音響、文字、画像など異なるメディアの資料情報のリンク状況も実見した。後者では、郵政省のマルチメディア通信事業の一環として開発された楽器データベースを、実地に検索し、た。(2)東京藝術大学音楽研究センター民族音楽CDデータベースの調査(3)インターネット上で公開されたMelvil systemの調査 同システムは、アメリカのカリフォルニア大学に附属する全図書館が保管する、多様な資料のデータベースである。音響資料を中心に検索項目や分類法、表記法などを調査した結果、各種分類項目のカテゴライズの必要性が確認された。2.小泉文夫記念資料室DATテープ2,162本のうち219本を内容聴取3.データ項目の検討と入力 前掲の作業2.と併行しておこなった。その結果、具体的なジャンル名、楽器名ほか具体的な情報と、これらをくくる抽象的な分類概念をどう併存させるか、その際の表記法の妥当性、各種言語の表記の統一をはかるべきか、といった点が今後の課題となった。4.データモデル作成にそなえた設備の準備 科研費の支給が11月から始まったため、予定していたデータモデルの検討まではいたらなかった。しかし予備段階として、録音資料をCD-ROM化し、編集作業をまじえながらデータ入力を行う方針をかためた。このために、別紙のとおりパーソナルコンピュータほかの機材を購入した。
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