1997 Fiscal Year Annual Research Report
フィールドワーク携帯用超小型音声分析装置の開発の研究
Project/Area Number |
09551013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
壇辻 正剛 京都大学, 総合情報メディアセンター, 教授 (10188469)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河原 達也 京都大学, 工学研究科, 助教授 (00234104)
梅崎 太造 中部大学, 工学部, 助教授 (40193932)
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Keywords | 音声分析 / 音響分析 / 音声認識 / フィールドワーク / フォルマント / インフォーマント / サウンドスペクトログラム |
Research Abstract |
本年度は、まず、音声分析に関連して調音機構の特性の研究を行った。インフォーマントの様々なバリエーションが予想される発音面での対応に関しては、調音面での研究をさらに発展させるために、エレクトロ・パラトグラフィーやX線ビデオ等による実験音声学の最新の研究成果を導入することによって、調音機構の特性に基づいた音声分析に様々な側面から検討を加えた。また、スペクトログラフ機能の強化の研究を行い、フィールドワークの現場での音声分析に適する様に、環境雑音や入力音声のブレ等にも安定した出力を可能にすると共に、フォルマント構造の明示化等にも工夫を重ね、スペクトログラフ機能の強化を図るための基礎的な研究を行なった。これに関連して、フォルマント構造等の提示をどの様にして明瞭化していくのかという問題に関しても議論を重ねると共に実際的な研究も推進した。インフォーマントのターゲット音声のフォルマント構造やスペクトログラムなどを瞬時に提示し、野外での環境雑音等の悪条件下でも安定した出力が期待できるような音響分析システムの開発を目指して基礎的な研究を続けた。入力音声の分析と認識の研究ではフィールドワークでインフォーマントが発話した音声を音響分析すると共に、音声認識技術を活用して、音声認識の処置を施し、音声データベース中の標準発音とのずれを提示できるようなシステムの開発を目指して基礎的な研究を行った。これは、語学教育の分野に応用する事も可能で、将来は音声分析と音声認識を統合して音声評価を試み、学習者の発音の矯正をすることが可能になるようなシステムの開発をつながるものと期待される。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] M.Dantsuji: "Japanese Pronanciation Training System with HMM Segmentation and Distinctive Feature Classification" Proc.Int'l Conf.on Speech Processing. 341-346 (1997)
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[Publications] 壇辻正剛: "京大総合情報メディアセンターにおけるCALLの試み" 信学技報. NCL97-52, SP97-85. 63-70 (1997)
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[Publications] T.Kawahara: "Phrase Language Models for Detection and Verification-based speech Understanding" Proc.IEEE Workshop on Automatic Speech Recongnition. 49-56 (1997)
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[Publications] T.Kawahara: "Combining Key-phrase Detection and Subword-based Verification for Flexible Speech Understanding" Proc.IEEE Int'l Conf.Acoust.,Speech & Signal Processing. 1. 1159-1162 (1997)
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[Publications] 梅崎太造: "ネットワーク環境を利用した聴覚障害児用発話訓練支援システム" 信学論(DII). 4. 925-932 (1997)
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[Publications] 梅崎太造: "Windows版聴覚障害児用発話訓練支援システム" 日本音響学会講演論文集. 383-384 (1997)
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[Publications] 壇辻正剛: "Recent Research towards Advanced Man-Machine Interface through Spoken Language" Elsevier,Amsterdam, 525 (1997)
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[Publications] 壇辻正剛: "諸方言のアクセントとイントネーション" 三省堂, 296 (1997)