1999 Fiscal Year Annual Research Report
情報通信ネットワークの活用と地域(都市)リサイクル資源の国際流動
Project/Area Number |
09553002
|
Research Institution | Ishinomaki Senshu University |
Principal Investigator |
西村 光平 石巻専修大学, 経営学部, 助教授 (80005305)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 尚久 福井県立大学, 経済学部, 助教授 (30264683)
寄本 勝美 早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (80063709)
一瀬 智司 石巻専修大学, 経営学部, 非常勤講師 (70052199)
田中 厚彦 東洋学園大学, 人文学部, 教授 (50255212)
小松崎 清介 東京情報大学, 経営情報学部, 教授 (80205509)
|
Keywords | 情報通信 / 資源リサイクル / 国際流動 |
Research Abstract |
1、本年度においては、前年度に引き続いて資源を国際的にリサイクルする観点から、自動車に関連して、(1)中古車、(2)中古エンジン及び(3)Mixed Metalを主としてタイ国との間でリサイクルする可能性を現地に出張して調査を行なった。その結果として、タイ国においては中古車の輸入を原則として禁止していることが判明した。また、廃車及び廃車からの中古部品はスクラップとして輸入され、リサイクルされているが、その規模は小さいことも明らかとなった。タイ国においては、一般に資源のリサイクルについてはほとんど問題にならないほどの規模であることから、タイ国との間で、自動車関連で資源リサイクルをすることは、現状では難しいことを認識することができた。 2、高度の情報通信手段を活用しての資源リサイクルに関しては、中古車について国際間での電子商取引が既に実施されていることから、技術的に開発する必要性はもはやほとんど存在しない。従って、例えばMixed Metalを国際間で電子商取引の対象とすることは、技術的には特に問題はない。 3、平成9年度から11年度の3年間に亘っての本研究の成果を、次のようなテーマでもって取り纏めた。 (1) 有害廃棄物の越境移動に関するバーゼル条約に関連して、特定有害廃棄物等を輸出する場合の実務上の問題点を整理した。 (2) リサイクル資源の国際流動の現状と課題として、各種の製品、金属資源及びプラスチック、等に関して取り纏めた。
|
-
[Publications] 田中 勝: "Recent Trends in Recycling activities and Waste Management in Japan"J Mater Cycles Waste Manag. 1. 10-16 (1999)
-
[Publications] 田中 勝: "廃棄物と有害物質-処理施設からの有害物質"JSCE. 85. 5-7 (2000)
-
[Publications] 和田 尚久: "廃棄物処理に関する企業倫理・経済理論、制度運営の関係への一考察"地方自治研究24. 第14巻1号. 1-8 (1999)
-
[Publications] 田中厚彦、和田尚久: "中国での資源リサイクル調査レポート"東海日中貿易センター. '99No.5VOL.169. 20-26 (1999)
-
[Publications] 和田 尚久: "リサイクル費用の内部化制度-台湾の「資源回収管理基金制度」を中心に-"公益事業研究. 第51巻2号. 9-18 (1999)
-
[Publications] 和田 尚久: "タイの産業構造とリサイクル"バンコク日本人商工会議所「所報」. 456号. 25-34 (2000)
-
[Publications] 和田 尚久: "資源リサイクルに関する政策フレームの形成に向けて-各国の制度と台湾の制度(資源回収管理基金制度)を巡って"社団法人 日本経済調査協議会. 237 (2000)