1999 Fiscal Year Annual Research Report
交通システムにおけるリスクマネジメントシステムの構築と評価
Project/Area Number |
09555160
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
加賀屋 誠一 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70091436)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西 淳二 名古屋大学, 大学院工学研究科, 教授 (20283400)
高野 伸栄 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60221355)
佐藤 馨一 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00091455)
南 正昭 山口大学, 工学部, 助手 (50239315)
中岡 良司 日本赤十字, 北海道看護大学, 教授 (10091555)
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Keywords | リスク管理 / キーワード分析 / 豪雪災害 / 交通情報 / ECR法 / ANP法 / リダンダントな道路 / 地下街空間 |
Research Abstract |
本年度の研究の結果は、以下のようにまとめられた。 (1)社会的リスクの定義を行い、リスクマネジメントの新しい考え方を示した。 (2)冬期通勤交通アンケートから得られた自由回答形式の意見を集約し、キーワード分析により、冬期交通に必要な情報システムを構造的に明らかにした。 (3)札幌都市圏豪雪災害の実態調査から災害時の交通情報の問題点と災害交通情報システムのあり方について分析を行った。 (4)海岸部集落住民の道路システムの役割を明らかにし、崩落等の災害へのリスクマネジメント方法の構築を行った。 (5)観光地での崩落危険度と観光産業の推進とのトレードオフ問題について、ANPモデルによる代替案評価を行い、意思決定システムへの有用性を明らかにした。 (6)医療における災害時交通の重要性とそのリダンダンシーについて評価できる方法を構築し、施設配置計画も含めて、総合的システムの必要性を明らかにした。(7)地下街空間のリスク管理対策を、地下街単独単体として、また都市システム全体の中での地下街として検討し、その必要性を明らかにした。 (8)冬期道路交通の円滑化のためのロードヒーティングシステムの導入可能性を検討し、各主体の協調によりそのリスク負担が軽減され、また経費も削減できることを明らかにした。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Shin-ei Takano: "Function and Problem of Transportation Information in Heavy Snowfall Disaster"Proceedings of the Sixth International Symposium on Cold Region Development. 303-306 (2000)
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[Publications] 高橋 卓也: "ANPモデルによる観光地のリスク評価に関する研究"土木計画学研究・論文集. 16. 155-160 (1999)
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[Publications] 岡田 幸勇: "地下鉄・地下街における「わかりにくさ」に関する研究"地下空間シンポジウム論文・報告集. 第4巻. 189-194 (1999)
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[Publications] 堀口 茂: "人間活動系地下空間の構造形式による空間的特質についての研究"地下空間シンポジウム論文・報告集. 4. 283-288 (1999)
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[Publications] 加賀屋 誠一: "SEA概念に基づく計画策定のための評価システム"電力土木. 285. 1-7 (1999)
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[Publications] 工藤 健一: "GISを利用した地域熱供給システムを熱源とするロードヒーティング網計画の評価に関する研究"土木学会北海道支部論文報告集. 56(B). 430-433 (2000)