1998 Fiscal Year Annual Research Report
製材とフレークの同時切削機械とOSB製造機械の開発
Project/Area Number |
09556040
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
佐々木 光 秋田県立農業短期大学, 木材高度加工研究所, 教授 (50027158)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 貴信 秋田県立農業短期大学, 木材高度加工研究所, 助手 (00279514)
岡崎 泰男 秋田県立農業短期大学, 木材高度加工研究所, 講師 (70279511)
飯島 泰男 秋田県立農業短期大学, 木材高度加工研究所, 教授 (10279507)
山内 秀文 秋田県立農業短期大学, 木材高度加工研究所, 助手 (90279513)
田村 靖夫 秋田県立農業短期大学, 木材高度加工研究所, 教授 (90279505)
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Keywords | フレーキングミル / OSB / フレーク / ストランド / ドラムフレーカー / 製材 / 切削 / オリエンター |
Research Abstract |
1) フレーキングミルの性能の評価: 製材と配向性ストランドボード(以下OSB)用フレーク(以下ストランド)を同時に生産できる機械「フレーキングミル」について、その性能をテストした。直径約230〜300mm、長さ300mmのスギ丸太40本をフレーキングミルにかけ、製材とストランドを製造し、その生産速度、所要エネルギー、製品の寸法制度などを測定した。その結果、切削時間はドラムフレーカー(以下ドラム)の回転速度及び丸太の直径にほぼ比例すること、含水率150%の原木を切削する場合、1トンのフレークを生産するのに2kWh(乾量では5kWh)の電力量が必要なこと、寸法精度は従来の製材機より非常に高いことなどが分かった。 2) ストランド回収のための新しい方法の開発: フレーキングミルは4台のドラムでストランドを切削するが、ストランドを回収する方法としてはドラムの外部で吸い取る方法と内部に吸い込む方法が考えられる。昨年度は前者について実験を行ったので、今年は後者、即ち、ドラムの内部に吸い込む方法の可能性を2台のドラムについて検討した。この実験は気流、遠心力、質量などの複雑な因子が関係するので、年度内に実験を終了させることが出来なかったが、内部吸引型のストランド回収は可能で、条件設定をうまく行えば、外部回収法より合理的と考えられる。 3) OSBの製造: ディスクオリエンター(円盤式配向装置)を設計試作した。このそうち用いて、上記のストランドでOSBを製造し、その性質を調べた。その結果、スギのOSBは強度や剛性に優れ、構造用板材料として合板に代替し得ることが分かった。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] O.R.Pulido,H.Yamauchi,L.F.Ma,N.Yoshinaga,H.Sasaki: "Oriented Boards from Sugi Wood Strand and Bark" Proc.of the Second International Wood Science Seminar,Nov.6-7,1998,Serpong,Indonesia. B27- (1998)
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[Publications] H.Sasaki and O.R.Pulido: "Flourishing Research and Development at the Institute of Wood Technology" Proc.of the Second International Wood Science Seminar,Nov.6-7,1998,Serpong,Indonesia. C1-C6 (1998)
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[Publications] O.R.Pulido,N.Yoshinaga,H.Yamauchi,L.F.Ma,Y.Tamura,H.Sasaki: "Utilization of Sugi Barks for Wood Composites" Proc.of the Fourth Pacific Rim Bio-Based Composites Symposium,Nov.2-5,1998,Bogor,Indonesia. 215-225 (1998)
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[Publications] H.Sasaki,O.R.Pulido,H.Yamauchi,Y.Kawai: "A New Machine for Simultaneous Flaking and Lumbering" Proc.of the Fourth Pacific Rim Bio-Based Composites Symposium,Nov,2-5,1998,Bogor,Indonesia. 499-502 (1998)
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[Publications] 佐々木光: "コンサイス「木材百科」分担執筆項目(p.100〜101):新しい木質材料の提案(2)-フレーキングミル" (財)秋田県木材加工推進機構, 290 (1998)