1998 Fiscal Year Annual Research Report
Na^+チャネル阻害物質計測用センサの開発と魚介毒の計測および生理活性物質検索への応用
Project/Area Number |
09556046
|
Research Institution | 東京水産大学 |
Principal Investigator |
渡辺 悦生 東京水産大学, 水産学部, 教授 (00017055)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 英明 東京水産大学, 水産学部, 助教授 (50242326)
林 哲仁 東京水産大学, 水産学部, 教授 (00173013)
|
Keywords | ナトリウムチャネル / カエル膀胱膜 / ナトリウム電極 / フグ / カキ / 海藻 / 漢方薬草 |
Research Abstract |
1. カエル膀胱膜、Na^+電極、フローセル、ペリスタポンプおよびレコーダ等から構成された連続計可能なNa^+チャネル阻害物質計測用センサを用いて海藻、乾燥のり、カキ、漢方薬草に含まれるNa^+チャネル阻害物質の検索を行った。その結果、漢方薬草26種類中19種、海藻(沖縄、日本海、長崎、千葉、江の島)155種中121種、乾燥のり(宮城、千葉、愛知、三重、兵庫、香川、佐賀、熊本)50製品中17製品にNa^+チャネル阻害物の存在が確認された。 2. 大船渡産養殖カキのNa^+チャネル阻害物質を一年間にわたり分析したところ、fgレベルではあるが、その存在が認められた。したがってカキの毒化を簡単に監視できることが明らかになったので今後実用化をめざしたい。 3. 1、2で述べたように、今年は提案したセンサを用いて数多くのサンプル(漢方薬草26、海藻155、乾燥のり50、カキ50検体)の分析を試み従来の分析法では不可能であった低レベルでの分析も可能であることを実証した。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] B.Soo Cheun: "Use of a Channel biosensor for the assay of paralytic shellfish toxins" Toxicon. 36-10. 1371-1381 (1998)
-
[Publications] B.Soo Cheun: "Determination of Na^+ channel blockers in paralytic shellfish toxins and puffer tish toxins with a fissue biosensor" J.Natural Toxins. 7-2. 109-120 (1998)
-
[Publications] B.Soo Cheun: "Tissue biosensor for determination of Na^+ Channel blocker in chinese drug and Seaweed(porphyra yezoensis Ueda)" Korean J. Biotechnol.Bioeng.13-1. 71-76 (1998)
-
[Publications] B.Soo Cheun: "Tissue biosensor for determination of fish toxins" Food Sci.BioTechnol.7-4. 253-257 (1998)
-
[Publications] 渡辺悦生: "ふぐ毒の高感度バイオセンシング" 材料技術. 16-6. 9-15 (1998)
-
[Publications] 渡辺悦生: "HACCP対応 食品危害分析モニタリングシステム" (株)サイエンスフォーラム, 504 (1998)