1999 Fiscal Year Annual Research Report
Naチャネル阻害物質計測用センサの開発と魚介毒の計測および生理活性物質検索への応用
Project/Area Number |
09556046
|
Research Institution | Tokyo University of Fisheries |
Principal Investigator |
渡辺 悦生 東京水産大学, 水産学部, 教授 (00017055)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 英明 東京水産大学, 水産学部, 助教授 (50242326)
林 哲仁 東京水産大学, 水産学部, 教授 (00173013)
|
Keywords | ナトリウムチャネル / カエル膀胱膜 / ナトリウム電極 / テトロドトキシン / フグ / 魚介毒 / チャネル阻害物質 |
Research Abstract |
カエル膀胱膜,Na^+電極,フローセル,ペリスタンポンプおよびレコーダを組み合わせることにより連続計測可能なNa^+チャネル阻害物質計測センサシステムを製作した. ○測定条件:送液の温度30℃,pH4.8,移送速度0.8ml/min,試料注入量50μl,8%Nacl溶液をフローセルに移送し,センサの出力が定常となったところで,試料を注入した. 出力電位の減少値からフグ毒TTXあるいはNa^+チャネル阻害物量を求めた. ○Na^+チャネル電極の製作:2枚の透析膜にはさんだ膀胱膜を膀胱腔が電極面を向くように装着し、フローセル中に組み込む. ○試料調製法:フグ-1gを0.1%酢酸で100℃,10分間抽出し,これを原液とする. 貝-1gを0.1N塩酸で100℃,10分間抽出し,これを原液とする. プランクトン-プランクトンを集めた濾紙を細断し,これに0.01M酢酸5mlを加え100℃,20分加熱,濾液を一定量とする. 海草-乾燥のり1gを0.1N塩酸26mlで100℃,10分加熱遠沈後の上清を一定量とする. 漢方薬草-20〜30gを90℃熱水500mlで1時間環流後,減圧濃縮し,30mlとする. 以上,本研究でNa^+チャネル阻害物質計測用センサーシステムを構築し,各種試料を用いて実用化の観点から検討してきた.その結果,基本的な諸条件は上記のように確立できた.実用器の開発が期待される.また,例えばHPLCカラムとの接続(本センサシステムをHPLCの検出器として使用する)によって、よう簡便,迅速な多目的使用(例えばTTXやSTXをそれぞれ分離定量することを同時に行なう)が可能となろう.さらに研究を続ける予定である。
|
Research Products
(1 results)