1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09556070
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
磯貝 明 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (40191879)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鮫島 正浩 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (30162530)
空閑 重則 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (60012051)
尾鍋 史彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40012025)
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Keywords | デンプン / 紙 / リサイクル / 繊維 / 紡糸 / 生物分解性 / 不織布 / 自然崩壊性 |
Research Abstract |
1.これまでの検討結果から、ノズル径が0.5mm程度で紡糸したデンプン繊維を木材パルプ代替素材として手すきシートに混合させた場合、力学物性は向上した。しかし、デンプンの水存在下での加熱溶融性により、紙の不透明性、サイズ性が低下し、印刷筆記用紙としての特性は、デンプン繊維の添加によって低下した。そこで、他の物質とのブレンド紡糸による改質、ノズル径の選択等によるデンプン繊維の安定化を検討した。 2.水不溶性の無機粉体である、炭酸カルシウム、二酸化チタン、タルク等との複合化が可能であり、得られたデンプン繊維の形状は複合化していないものに比べて安定した繊維径を有していた。また、水可溶性高分子との複合化では、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレングリコール等との複合化が可能であり、0.2mm径のノズルが紡糸に最適であった。備品申請した蛍光X線分析装置を用いることにより、デンプン繊維中およびデンプン繊維を含む紙シート中の無機粉体由来の元素分析手法を確立した。 3.炭酸カルシウムを0,5,10%含有するデンプン繊維を紡糸し、それを離解して長さ1mm程度の短繊維にした試料を用いて手すきシートを作成したところ、均一な分散、力学物性の向上が得られ、製紙用添加剤により、湿潤強度、熱劣化による耐折強度の低下を抑えることができた。土中埋め込み試験では、デンプン繊維の添加量により、形状崩壊時間を制御することができた。
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[Publications] 鈴木 貴, 磯貝 明, 尾鍋史彦: "各種ウェットエンド添加剤を用いて調製したデンプンパルプ含有紙の特性" 繊維学会誌. 53・10. 438-445 (1997)
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[Publications] 磯貝 明: "新しい原料による繊維の創製" Polyfile. 34・6. 45-47 (1997)
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[Publications] Isogai,A.: "Properties of Handsheets Containing Cellulose Regenerated from Cellulose/Aqueous NaOH Solution" Sen'i Gakkaishi. 53・3. 96-100 (1997)
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[Publications] 磯貝 明: "デンプン繊維の応用の可能性" 平成9年度繊維学会夏季セミナー講演要旨集. 119-122 (1997)
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[Publications] 磯貝 明: "新しいポリマー材料としてのデンプンの応用" 高分子. 47・6(印刷中). (1998)
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[Publications] 磯貝 明: "高純度化技術体系 第3巻 添加剤による紙の機能発現機構" フジ・テクノシステム, 1190 (1997)