1998 Fiscal Year Annual Research Report
In vitro及びin situにおける小窩裂溝齲蝕に対するレーザーの予防効果
Project/Area Number |
09557177
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
高木 興氏 長崎大学, 歯学部, 教授 (80005090)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川崎 浩二 長崎医科大学, 歯学部・附属病院, 講師 (60161303)
稲葉 大輔 岩手医科大学, 歯学部, 助教授 (90146085)
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Keywords | レーザー / 齲蝕予防効果 / ミネラル分布 / 口腔内実験 / マイクロラジオグラフィ / 小窩裂溝 / エナメル質 |
Research Abstract |
レーザ照射はエナメル質の耐酸性を向上させ,齲蝕予防効果を発揮するとされている。従来,耐酸性は酸溶液によるCa溶出試験により評価されてきた。しかし,この方法は齲蝕反応を再現できない。齲蝕学では歯質-プラーク間の齲蝕学的反応性が重視される。そこで,レーザー照射エナメル質に対して乳酸ゲル脱灰システムによる齲蝕誘発試験を試みた。その結果,脱灰深度ld,ミネラル喪失量ΔZは,いずれもレーザー照射および非照射試料の間で明らかな違いを認めなかった。本研究では,同様に処理した試料を口腔境下においてそのミネラル分布の変化を検討した。実験にはヒトエナメル質を用い,はじめに0.1M乳酸ゲルに浸漬して人工初期齲蝕を形成,これにNd:YAGレーザーを総エネルギー密度100J/cm^2で照射した。レーザー照射または非照射のエナメル質試料を成人16名の口腔内に1か月間固定,プラーク付着状況を維持した。ミネラル分布はtransversalmicroradiography(TMR)と画像定量法(CAV)で定量評価した。その結果,群間でミネラル指標に統計学的有意差は認められなかった。また,再石灰化を示す所見はすべての試料で認められなかった。結論として,エナメル質の齲蝕抵抗性はレーザー照射により変化を受けていない可能性,ならびにレーザーの齲蝕予防効果は最終的には口腔環境下での検討が必要であることが示唆された。
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Research Products
(1 results)