1997 Fiscal Year Annual Research Report
「妊産婦全身モデル」の教育訓練用シュミレーターの開発
Project/Area Number |
09557223
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
平澤 美恵子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (40211510)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇野 廣 株式会社「高研」医学模型開発, 部長
宮田 暉夫 株式会社「高研」, 代表取締役(農学博士
鈴木 恵子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助手 (10291741)
安藤 広子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (20267503)
松岡 恵 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (90229443)
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Keywords | 妊産婦全身モデル / 内診・導尿の実施 / 妊婦の外診法(触診・聴診・計測診) / 分娩介助(頭位・骨盤位) / 乳房ケアモデル / 産褥子宮の復古状態 / 会陰切開・縫合訓練 |
Research Abstract |
平成9年度は5回の研究者会議を開催した。検討内容と作業進行状況は下記の通りである。 最初に、既存品(内診モデル、乳房モデル、分娩介助モデル、沐浴人形、妊婦腹部触診モデル導尿モデル)の問題点を挙げ、改良案を具体的に検討した。具体案に即して全身シュミレーターの基礎となる部分(内診、分娩介助、妊婦腹部触診)の試作品を作成して再度、目的とする機能と付加する機能、及び実物近似性の検討を行った。途中で教材作成の製作工程を主にした工場の見学を行い、全身モデルの骨格を確認し、分娩介助モデルの胎盤の色調、血管分布、卵膜の脱落膜・絨毛膜・羊膜の剥離と性状、臍帯の血管の走行・色調などの再検討を行い、内診モデルの産道の構造や感触、頚管成熟度、外観などの改善状況を確認した。妊婦腹部触診モデルでは胎児の形態や腹部から触診時に触れる胎児部分の硬さや位置の再検討を行った。続いて全身モデルの骨格を元にした全身体形の石膏原形の確認を行い、第一次試作品モデルを作成した。 現段階の第一次試作モデルでは、全身モデルの中に内診、導尿、腹部触診、分娩介助、会陰縫合、産褥子宮、乳房管理のパ-ツ装着が可能である。従来の部分モデルに比較した、腹部触診モデルの胎児と分娩介助モデルの軟産道の伸展は大幅に改善され、分娩介助は頭部分娩の介助のみならず、骨盤位の娩出術(牽出法)の訓練も可能である。 これからの課題は股関節や肩関節等の関節の可動性と、腹部分大動脈の装着と止血法の組み合わせである。
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